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Friday Column

No.197

『私が今解決すべき問題はただひとつ』

2月17日(火)午前の羽田空港。ありゃりゃりゃ、私が乗る札幌行きJAL515便はたった今、欠航が決定しました。

それにしても、ここんところ千歳空港の天候との巡り合わせなんともが悪い私です。羽田引き返し後ミラクル登場であやうくライブ吹っ飛ばすところだった大晦日にはじまり、1月14日(水)は私の搭乗便がまたも羽田に引き返し、その後のスケジュール効率を考慮して日程をずらしたため、非常に楽しみにしていた松浦亜弥さんゲストインタビューの予定をやむなく私不在のコメント収録に変更。で今日も再び千歳空港の悪天候で搭乗予定便が欠航。千歳空港滑走路開放の見通しも立たず。しかしバンドツアーに向けてのリハーサル後半のこの時期、今日札幌に行っておかねば今後の予定に支障が出るため、それに今日はヨースケ@HOMEくんがゲストに来るんですから、ちょっとめんどくさいですが着陸可能な旭川に飛び、そこから札幌へ移動することにして、現在は午前11時過ぎ、JAL1107便、満席の機内でコレ書いてます。

旭川空港後タクシーでJR旭川駅へ、そこから特急で札幌へと、執筆時間はいつもよりたっぷりあるんで、札幌に着くまでにこのコラム書き上げちゃえばいいんですよ、・・・と思うでしょう。しかしここにまたちょっと問題がありまして、今これを書いている高級ブック型コンピューターのバッテリーですが、こういうのってだんだん使用時間が短くなっていくんですね。前は100%充電してれば2時間以上は軽く持ってたイメージだったんですが、最近は40分も持たない雰囲気です。今日も充電100%の状態で書き始めましたが、ここまで書いてもう85%になってしまいました。なので、札幌に着くまでに3時間は裕にあったとしても、執筆可能な時間はあと25分程度でしょう。しかし、旭川からのJR特急【メチャクチャサムイ号】ではなく【スーパーカムイ号】には、座席毎にコンセントが付いてたような気がしないでもないので、そこに淡く期待しながら、とりあえず書けるとこまで書き進むことにします。特急の座席にコンセントがあれば、札幌到着までばっちり執筆できるわけですが、しかしここでまたもうひとつの問題があります。これは今に始まったことじゃないんですが、そう、書くことがないんですね。

バンドツアーに向けてのリハーサルはもう後半、いや、ここれが掲載される金曜日にはもう終盤と言ったほうがいいでしょう。そんなこんなで頭の中はほぼ100%ライブの内容で充満しているわけですから、書きたいこたぁ100ありますが、ツアー始まる前にその内容をペラペラ書いちゃうほど私も逆サービス精神過剰ではありませんので、ってことは書くことないじゃんってことですよ。しかし、これまでもこれから先もときどき起こりうる“書くことない”状況に備えたネタをひとつも準備しないほど私も逆サービス精神旺盛ではありませんから、ん、解釈が難し文章になってきましたが、とにかくネタはいくつか蓄えてあります。ただ、蓄えているったって、そのほとんどはどっちかっつーとど〜でもいい、「わざわざ長々書いて掲載することないんじゃないのぉ」と言われそうなものばかりでして、しかし、そういう意味ではそろそろ200回に近づこうとするこの『金曜コラム』のこれまでの執筆内容は、先週の野辺山駅がその代表作であったように、「わざわざ長々書いて掲載することないんじゃないのぉ」なものが大多数を占めていることを思えば、ある意味・逆に・ある反面、それはひとつの私のスタイルであるわけですから、これを良しとしなけりゃ自己否定です。良しとしたほうが良い意味でも悪い意味でもポジティヴってわけです。この時点でバッテリー残量69%。

さてそんな今回のど〜でもいい話の題材は“ヒゲ剃り”です。いまさら改めて言うほどでもなく私は男なもんですから、毎日ヒゲを剃っています。派で分けると私は電動ではなく手動派で、基本的には朝、外出前の入浴時、洗身・洗髪後の最終作業としてヒゲを剃ります。なぜ最終かと言うと、顔首部の皮膚が充分柔らかくなり毛穴も開いた状態のほうがスムーズ&セイフティに剃れるんじゃないかと経験から信じているからです。

私が使っているのは【Gillette】社のT字型替刃式カミソリ。これを使い始めたのは何年前だろうかと思い起こしてみても、まぁヒゲ剃りですからいつ買ったかなんておぼえてませんが、2年半の欧州生活時代はずっとこれでしたし、そのまま持って帰ってすでに4年半ってことは少なくとも7年は使ってることは確かです。カミソリは消耗品ですからヘッド部分は年に1〜2回くらい付け替えて使ってきました。で、つい先日、そろそろかなとふと見ると刃は削れまくってましたから、ヘッドを取り替えようと思ったものの替刃がなかったので、なんかのついでにドラッグストアに行きました。

私が行ったドラッグストアの男性ヒゲ剃り系商品の売場占有率は、【Shick】がダントツで、2番手に【Gillette】、そして日本の老舗【KAI】がほんの少しという感じ。その昔なぜ私が【Gillette】の商品を選んだかと言うと、それはきっと綴りが明らかにフランス風だったからだと思います。そんな【Gillette】の替え刃を、ヘッドのホルダー部分は【Gillette】のどの商品も共通であろうと勝手に思い込んで、10個入りをさっと購入して家に帰ってつけようとしたら、あらららら、なんかヘッドの規格が違ってうまくつかないじゃないですか。替え刃のパッケージをよく見るとそれは【Gillette Sensor Excel 専用替刃】でした。「なんだよ、同じジレットだったら規格統一しましょうよ、じれっとするなぁもう」と思いましたが、そんなことやってたら商品世代がなかなか交代していかないんでしょうよ。

まぁいいや、じゃぁオレが使ってるこれは【Gillette】のいったい何と言う商品なんだ、と本体を見てみても【Gillette】という社名以外にコレといったカッチョイイ名前は書かれていません。仕方がないので【Gillette】のオフィシャルサイトで調べてみると、私が少なくとも7年以上使ってきたコレは【Gillette Actas Plus】ということが初めてわかりました。それも1978年、世界初の“首振り式2枚刃システム”として発売された歴史的なモデルです。しかもヘッドの白いスムーサーが水に溶けて潤滑液の働きをし、肌になめらかな剃り心地を実現、です。もっと言うと、セルフクリーニング機能付きだから、軽く水ですすぐだけでOK、なのです。あぁぁ、知らんかったよ、これってすごいヒゲ剃りなんだ。ってことは次世代商品【Sensor Excel】はもっともっとスゴイ商品なのか。じゃぁ最新機種の【FUSION 5+1】なんていったいどんなことになってるんだ。もしかすると手も使わずに剃れちゃったりするのかもしれんぞ、と考えると少し恐ろしくなったので他の商品詳細を見ることは避けました。


世界初の首振り式2枚刃 Gillette Actas Plus

私が今解決すべき問題はただひとつ、この間違って買ってしまった【Gillette Sensor Excel 専用替刃】をどうするか、ということです。なんつったって10個入りですから、これまでのペースで考えると軽く5年くらい先のぶんまで買っちゃったことになるしなぁ。柄にもなくワイルドにパッケージを破り開いてしまった以上、ドラッグストアに返品ってわけにもいかないだろうしなぁ。かといって、確認せずに替刃を買い間違えちゃったというだけの理由で、パリ生活をも共にしたこの【Actas Plus】に理不尽な引退勧告をして、新たに【Sensor Excel】本体を購入して世代交代なんてのは、それこそ本末転倒言語道断七転八倒いやんバカン以外のなにものでもないしなぁ。さぁ、どうしたものか。


問題のGillette Sensor Excel 専用替刃

と、やっと本題に入ったあたりですが、諸事情により今週はこのへんでお開き。JAL1107便は15分ほど遅れたものの、無事旭川空港に到着。時間がない中ダッシュで食べたJR旭川駅2番ホームの立ち食いラーメンは思いのほか旨く、札幌行き特急【スーパーカムイ号】は過剰な暖房で車内が【ムチャクチャアツイ号】で、空気は【スーパードライ号】ですが、期待に応えてパソコン専用コンセントがあったので、ここまで一気に書きました。「こんなどうでもいいヒゲ剃りの話、わざわざ2週もひっぱるんすか」というプチブーイングもサラッと受け流します。だって私にはライブツアーのリハーサル終盤におけるたいへん重要な仕事がまだまだ山積みなのですから。なんつたって“全曲つなげ”作んなきゃですから。【Gillette】の歴史を真剣に読んで感心している場合ではないのです。というわけで、また毎週。

ちなみに、ヨースケ@HOMEくんも前夜ライブ明けの名古屋からですが、やはり千歳便が欠航し、旭川行きに変更。JR特急【スーパーカムイ号】でとなり合わせたハンガリー人男性とカタクナな英語でカンバセーションしながら、約3時間遅れで札幌到着。『KANのロックボンソワ』のゲスト収録も楽しく終了。北海道の皆さまは明日21日深夜の『ボンソワ』を是非聴いてください。ワインのある焼き鳥屋でくだらねぇ話しながらぶりぶり深夜まで飲み倒しました。


いくら待っても夜中の2時にバスは来ないっしょ

2009/02/20



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