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Friday Column

No.411

『私がお猿さんになっても』

はぁい、終わりました。6月2日(日)東京の日比谷野外音楽堂で行われたライブイベント【待ち人のフェイバリット】。観に来ていただけた皆さま、お楽しみいただけましたでしょうか。

このイベント、3組をアーティストそれぞれに“待ち人”というゲストが登場して絡む、という、複雑なものです。

結果から言うと、私は秦基博くんのステージに“待ち人”、いや、“猿”として登場しました。そこに至るには、至るべき根拠がちゃんとありました。今回はその経緯とステージ内容についていろいろと書かせていただこうと思います。

ことの発端は2年前。その前年の秦くんのアルバム【documentary】は、私ひとりが勝手に決める【Album of the Year 2010】を獲得するほど、たいへんに素晴らしい作品でした。そこに収録されていた『猿みたいにキスをする』という楽曲は、思春期の青い性を高い緊張感で描いた秀作です。で、2011年6月に発売されたシングル『水無月』のTrack.2には、そのスタジオライブレコーディングversionが収録されました。しかし、そこには初出オリジナル音源にに入っていた、かせきさいだぁさんによるRAP部分がありませんでした。プロモーションで私の番組【KANのロックボンソワ】にやってきた秦くんに、「なんでRAPがないんだよ」と詰め寄り、「言ってくれりゃぁオレがRAPやったのに」と言いました。

で、今年の4月、今回のイベント出演のオファーを喜んで引き受けて、大阪での秦くんのライブ終演後の打ち上げで、その打ち合わせをしました。そこで「猿になって『猿キス』やるってのはどう?」「キスしますか?」「んんん、それはどうだろう・・」なんて話をしていると、「そう言えば、KANさん、RAPやってくれるって言いましたよね」「あぁ、言ったよ」「やってくださいよ」「もちろんやるさ、猿になってやってやるぜ」ということになります。そんな感じで『猿みたいにキスをする』はほぼ決の状態で、他の曲もいろいろ考えて、またメールでやりとりしたりして、改めて打ち合わせしよう、ということにしました。

帰京後、やるやんないは別として、とりあえず私は“猿マスク”を発注します。昨夏、『コアラるんるんプール』(コラムNo.380参照)の撮影のために“コアラマスク”を作っていただいた京都の【マスカラ・ファブリカ】さんに原画を送りました。


猿マスクの原画

“コアラマスク”は、顎部で留めるタイプでしたが、今回はスッポリかぶって後頭部で縦に留めるタイプです。顔のくりぬき部は別に寸法入りの図を送りました。


顔のくりぬき寸法図

ね、なんか大きなキ○タマみたいでステキでしょう。作製途中段階の画像を何度か送っていただき、微修正を加えながら、ふと、「は、そうだ! 耳のとこを開けとかないと、外の音がきこえないぢゃないか!」ということに気づき、あわてて、耳のあたりをメッシュにしてもらいます。はぁ〜、気づいて良かった。あぶなかったです。

で、お衣装ですが、“猿”とは言え、やはりオシャレじゃなきゃなぁ、ということで、いろいろ探して、茶色の細いパンツに、赤系のチェックのシャツを【BEAMS】で購入。ネクタイはどうしようかと、代官山のネクタイ専門店に行ってみましたら、きゃっは〜っ! 店員さんがベリベリ・キュート♡。たぶんモデルさんだと思うんですが、なんていうんですかね、夏の海が似合うイメージの美人。そういう意味では、冬の雪が似合うタイプ専門の私としては、好み的には真反対のタイプなのに、でも大好き♡、みたいな美人だったもんですから、なんかわかんないけど、じぇったいこの店でネクタイ買っちゃうぞ!と決めて、持ってきていたシャツとパンツを取り出して、「ぼくはこれをきて“猿”になるんですけど、タイはどんなのが良いと思いますか?」って訊ねたら、「じゃぁ、これなんかかわいいかも」と茶と黒のギンガムの細いタイを出してくれたので、「あぁ、いいですね! じゃぁ、これください」と即決して買ってきました。

で、問題はしっぽです。イイ感じにくるっとカールしたしっぽがあるかないかで、お猿さんのかわいさ加減が大きく違ってきますからね。ネットとかでもいろいろ探してはみたんですが、なかなかコレだというものが見つからず、じゃぁ、作るか。ってことで自分で作りました。(コラムNo.410参照) このしっぽをどのように尻部に装着するかは、なぜか企業秘密です。夢見ちゃうくらい考えましたよ。

靴は自前のローファーで良いとして、靴下の色をパンツに合わせるか、タイに合わせるか、いや、シャツに合わせるべきかは、なかなか決められず。結局、【ユニクロ】で微妙に違う3色の靴下を買って、当日現場で、秦くんのバンドのギタリストで元洋服屋さんだったと言う久保田光太郎さんに相談し、赤系のものを選定していただきました。これで、渋谷系オシャレ猿の完成です。


コーディネートはこうでねぇと

“渋谷系”って言ってること自体なんだか古めかしい感じがしないでもないですが、まぁ、なかなかイイ感じじゃないかと思います。当日のリハーサルは、マスクをつけて演奏しました。日傘をさしてリハを見守っていた杏子さんに、「どうですかね?」と聞くと、「すごくイイ! でも、『愛は勝つ』の時はマスクとって欲しいなぁ」と言われましたが、「だって、そこで取っちゃったら、なぁ〜んだ、かぶってたんだぁ、ってことになっちゃうじゃないですかぁ」と言いました。頑固な一面を見せてしまいました。

なにはともあれ、本番です。秦くんが最新アルバム【Signed Pop】からノリノリのポップロック『グッバイ・アイザック』を演奏。その後、フジファブリックの山内総一郎くんが、ひとり目の“待ち人”として登場し、秦くんのレコーディングに参加した『ひとなつの経験』、そしてフジファブリックの最新アルバム【VOYAGER】から『Small World』を演奏します。

で、私の出番です。秦くんに「曲やる前に『猿みたいにキスをする』ってタイトルを、確実にハッキリ言ってよ。じゃなきゃ、ホントに、きょとんだぜ」と念を押しておきましたので、秦くんは山内くんとの連係プレーも含めてちゃんと5回くらい言ってました。

で、曲が始まりますが、いやぁ、過去にないタイプの緊張感でしたよ。だって、曲の途中でカット・イン、それもRAPですからね。いくら元RAPPERの私とは言え、人様の楽曲でいきなりRAPってのは初めてのことです。


「君のローファーにおおいかぶさった泥だらけのスニーカーは」


「とてもいびつで完璧な 今の僕らの姿」

果たしてどんな感じだったんでしょうね。どうあれ私は一生懸命やりましたよ。すごくよろこんでいるお客さんと、完全にきょとんなお客さんとのコントラストもとても心地よかったです。


しっぽが重要なポイント

で、続いて私の曲『よければ一緒に』。秦くん・山内くんとリードボーカルを歌い回わし、間奏からオルガンが、その後バンドが入ってくるという構成です。後半はお客さんの大合唱を執拗に強要しました。


『よければ一緒に』

そしてドカ〜ンと『愛は勝つ』。この歌の割り振りは秦くんに決めてもらいました。これで私と山内くんは退場。


『愛は勝つ』

最後は、秦くんの最新曲『言ノ葉』。そしてアンコールは、秦くんと長澤知之くんによる『帰れないふたり』で終演しました。

3日前までは雨の予報が出てたんですが、この日はとても良い天気になり、結構暑いだろうなぁと思ってましたが、夕方はかなり涼しくなって、私たちが演奏する頃はかなり寒くなっちゃってました。マスクかぶっててちょうどよかったです、逆に。

92年に発表した『めずらしい人生』で「初めて舞台に立った5歳のぼくは“さるかに”の猿で」と歌ったように、思えば、猿としてステージに立つのは実に46年ぶり2度目だ、ということを思ったら、私の人生に於いてもとても重要な1日であったような気が、後からしてきました。

それはどうあれ、とてもおもしろいイベントでしたし私自身も充分に楽しんで演らせていただきました。他の出演者や内容詳細については、イベントのオフィシャルサイトおよびfacebookにて御覧いただければと思います。

そして、秦くんのオフィシャルサイト内の、ファンクラブ【HOME GROUND】限定ページに、イベント直前の秦くんと私の対談記事が掲載されます。ご覧いただけるのは会員の方のみですが、もしよろしければこれを機会に入っちゃうってのもアリかもしれませんよ。

2013/06/07

【待ち人のフェイバリット】 http://www.office-augusta.com/machibito/
【秦基博 Official Website】 http://www.office-augusta.com/hata/
【マスカラ・ファブリカ】 http://mascara-fabrica.com/index.html



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