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Friday Column

No.407

『ももひきサレンダーZ』


雪のワルシャワ・オケンチェ空港


大雪のモスクワ


モイカ川も凍るサンクト・ペテルブルグ

突然ごめんなさいよ。ご覧いただいたように、気がつきゃまるっきり寒冷地系な私を、極寒の各地で守ってくれた、いや、ともに戦ってくれたものはなにか。それは、まぎれもない、そう、“ももひき”なのです。

上の写真の他にもタリン・ヴィリニュス・イルクーツクと様々な冬の寒冷都市を訪れた私ですが、なかでダントツの極寒地は中国・黒竜江省の省都・哈尔滨(ハルピン)。2001年1月の哈尔滨は日中でのマイナス25度、夜間はマイナス35度まで下がりました。完全に凍ったアムール川の支流・松花江(スンホァチャン)から切り出された氷でメインストリートがスケートリンクのように舗装され、街のいたるところに巨大な氷の建造物が建てられ、色とりどりの電球で飾られる“冰灯游园会”の真っ最中。その規模は札幌の雪まつりを軽く上回り、その気温とともにケタ違いの中国を痛感させられます。


人生最極寒の街・哈尔滨

ここでの私の服装は、Tシャツ2枚に白に長袖シャツに長袖のラクダ、下はブリーフ2枚に白ももひきにラクダのももひきに膝上までのレッグウォーマー、靴下2枚の上に更に厚手の靴下。


ある意味、ジャミロ・クワイ

でもって、この上にはじめて、シャツ・セーター・ズボン・ブレザー・コートにマフラー。でもって、耳当て付きのロシア帽というスタイル。なもんですから、氷の上で滑って転んでもどこも痛くない、分厚い着ぐるみ状態です。それでも、外を歩くのは30分が限度。身体がどう対応していいのかわかんなくなっちゃうんでしょうね。気がつきゃ頭がキーンと痛くなって、ホテルの部屋に戻るといわゆるひとつのGet It Be。何度トイレに行ったか数えらんないくらいでした。ま、とにかく寒冷地系の私にとって“ももひき”は、欠くことのできない重要なワードローブなのです。

それがどうでしょう。今月末に、去年の秋の引越以来初めて福岡の母親がやって来るということもあって、大掃除令が発令され、去年の秋冬に大量処分したはずの衣類を、更に処分しなければならないことになりました。

そこで問題となったのが、白やラクダのももひき群。これらは真に必要なのか、と問われると、それは確かに、冬の極寒地を訪れない限り、国内では必要ないのです。で、確かに嵩張ります。いやしかし、次にまた極寒の地を訪れようとした時に必要不可欠だと主張したところで、ヒートテックで良いじゃないか、ということになるのです。

ヒートテックねぇ・・・。えぇ、確かに。そりゃ、薄くて軽いし、ちゃんと温かいですよ。でもねぇ、なんてゆうか、こう、なんでもかんでもそんな感じになっちゃうのがどうもイヤというか、やはり、まだまだ充分使えるももひき群を一挙に処分するってのが、どうもライフスタイルに反するというか、わかりますかねぇ。

しかし、限りある収納スペースに無駄なく納め切るには、無駄と判断されたものは絶対的に処分せよ。ということで、結局断念しまして、ずっと着てないスーツ・ジャケット・セーター類などは古着屋さんに、白やラクダのももひき群はなんでも引き取ってくれるNPO団体に引き渡すことになりました。



ももひきを引き渡す(surrender)、ゼッタイに。 = ももひきサレンダーZ

今回言いたかったのはそれだけなんで、このへんでオヒラキとさせていただきます。

あ、ずっと前に修理に出してたカバンは、きれいになって戻ってきましたよ。



2013/05/10



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