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Friday Column

No.376

『レジェンダリー! TETRACERATOPS』

いやぁぁぁ、連日バカみたいに暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。しかし、いっくら暑いからといって、暑い暑いと言ったところで、その暑さがやわらぐわけでもなんでもなく、暑いことにはなんら変わりない、つまり暑いもんは暑いわけですから、もう暑いって言うのはやめようと思います。と言いながらもうすでに8回も暑いって書いてしまってる私は、やはりこの暑さでバカになっちゃったんだと思います。それにしても、あ〜、暑い。

さて、たいへん長らくお待んたせをいたしました、って先週も書いたような気がしますが、今週こそ、【TRICERATOPS 15th Anniversary Tour】にスペチャルシークレットゲストとして出演させていただいた、金沢・柏公演の内容、特に私の出演部分について、楽しい写真とともに解説していきたいと思います。
金沢・柏公演の演奏曲目表を開いて、お読みください。


Opening
TRICERATOPSのライブでありながら、ギター・ボーカルの和田唱くんではなく、和田シャーが登場するという、誰も考えつかない、いや、考えついたとしても、実際にはやらないであろう、ってゆうか、やっちゃダメでしょう、そんなこと。ということを実際にやり遂げた、伝説となるべきオープニング。

衣装・髪型・ギターともに完成度の高いクリソツ状態でステージ袖にスタンバイ。オープニングのSEが流れ、3人の登場を待つオーディエンスの興奮が俄然ヒートアップするなか、「唱く〜ん!」というイエローコールが聞こえます。私はネクタイの緩め具合を調整しながら、「ごめんね、唱くんじゃないんだよ。シャーさんだよ」と心の中でつぶやきました。やっちゃいけないことを、ごめんね、って言いながらやるこの感じ、今まで味わったことのない不思議な興奮です。

ドラムの吉田くん・ベースの林くんとともにステージに上がり、3人でジャァァ〜ンと鳴らしたら、ギターのブルージーなアドリブフレーズを弾き、これに吉田くん・林くんが呼応します。

・・と、ここで、まず断っておくべきことは、実際にギターを弾いているのは、ステージ袖に身を潜める唱くんで、私は【Gibson SG 和田シャーmodel】(コラムNo.375参照)を持って、事前に入念に打ち合わせたフレーズを、さも弾いているかのように演技してるのです。ギターに詳しい方なら、私がギターをアンプに近づけてもハウリングしてくれないところで、そのカラクリに気づいたことでしょう。



01. あのねBaby
いよいよ、吉田くんのカウントで、林くんがドドスコ・ドドスコ・ドドスコ・ドドスコと、イントロフレーズを弾き、1曲目『あのねBaby』が始まります。8小節目のドラムフィルとともに、ギュィ〜〜〜〜ン、ジャジャツカ・ジャジャツカ・ジャジャツカ・ジャギジャギとギターを鳴らすと当時に、照明がガーンとアップ。キャァァァ〜と歓声に包まれます。手を高く突き上げてジャンプするオーディエンス、その中に「ん・・?」という不信感に満ちた表情が点在します。

その「すごいね」は どんな「すごい」よりもすごいのさ♪

得意げに歌う和田シャー。しかし、ただ歌っているだけではないのですよ。ギターは弾いてはいないものの、左手のポジショニングはおおよそプレイにシンクしていますし、また、エフェクターの切り替えスイッチは、歌う和田シャー=私の足元にあるわけで、その踏み替えは私がやらねばならないのです。これはこれでまた初めての経験ですからかなりのプレッシャー。『あのねBaby』では、Aメロ部分・サビ・Cメロ・ソロで、計4種のエフェクトを踏み替えます。それも歌いながらですから、足元を確認するわけにはいかず、つまりブラインドで踏み替えるのです。金沢では多少のミスもありましたが、柏はほぼ完璧なスイッチングでした。たぶん。

そして見せ場はやはりギターソロ。唱くんのソロフレーズを覚えて、そのように弾いているかのように見せるだけではありません。“顔で弾く”のです。この“顔で弾く”ソロ、これが唱くんのステージングの大きな魅力のひとつであると私は考えていますので、和田シャーはそれをさらにデフォルメして、顔で弾きましたよ。そして、曲の最後にはキメ顔、これを長めにひっぱるのもまた重要です。


和田シャー

02. Comic Heroes
キャァァァ〜〜〜という歓声のなか、ステージ袖に潜む唱くんに見えるようにドラムの前に下がり、ギターを大きく振りかぶってイントロフレーズ。

また雑誌の中のComic Hero 最大のピンチを迎えてるよ♪

そう、ここで和田シャーは予期せぬピンチを迎えます。まだ2曲目の歌い出しだというのに、なんだ、この息苦しさは・・・。そう、まさかの、酸欠です。金沢ではそんなことはなかったんですが、柏は完全に酸欠状態。そりゃそうです、スタンディングでぎっしりギューギューの会場は、開場からすでに40分以上経過しているわけですから、コレが本当のサンケツベリーマッチ。思えばこのような状況で歌うのは10年以上ぶりかも。しかも、この曲のAメロ、息継ぎなしでのセンテンスが長いのす。でも、この1曲を乗り切れば、本物の和田唱の登場ですから、和田シャーは歌いきりましたよ。


シャーさん、実は酸欠

後で同録音源を聴きましたが、ホント必死だったのがよくわかりますし、2番のBメロでは「明日という次のコマ〜」を「今日という明日のコマ〜」と、なんとも不思議な歌詞を歌ってました。ともあれ、和田シャーはなんとか2曲を歌唱。キメ顔を長〜くひっぱって、ピックを投げてMC。

「ありがと〜! ちょっと、なにコレ、みんな、めちゃくちゃアツイじゃん!
 ちょっと水飲ませて」

とここで、アンプの上に置いてあるはずの水を置き忘れてたという設定で「ごめん、ちょっとウォーターとってくるからウェイト!」と、袖に走り去り、すかさず入れ替わりで、本物の和田唱くんペットボトルの水をグビグビ飲みながら登場。「オッケー、みんな楽しんでますか〜!」ってことで、3曲目『Going To The Moon』になだれ込みました。



「ごめんごめん、水わすれちゃったよ」

ひと仕事を終え楽屋に戻った私=和田シャーは、ほんの2曲で汗ビショビショの息絶え絶え。いやぁ、しかし、気持ちよかったです。

で、次は、中盤のゲストコーナーに、KANとして登場します。お衣装はアメフト。私のステージを初めて見ていただく皆さまには、適度によろこんでいただけたと思いますが、私のライブを良く知るお客さまには、「あ、アレね」という感じでしょう。


初めまして、KANです。よろしくお願いします。

08. Heal The World
私と唱くん共通のフェイバリット・アーティストは複数いますが、やっぱマイケルでしょう、ってことで選曲、アコースティック編成で演奏します。私は大のマイケルファンですが、唱くんはマニアの域ですからね。マイケルマニアのお客さんも充分納得させる演奏でなければなりません。そこで、イントロに入る前のエレピの部分、そこにかぶってくる外人の子供のつたないしゃべり、ここからバッチリ完コピしましたよ。この導入部分、オリジナルをご存じない方は、「この人、何を言ってんのかしら?」でしょうけど、それを熟知している方は、“さすが”とうなっていただけたことでしょう。4人での演奏用に、後半には独自のコーラスアレンジも施しましたよ。



09. まゆみ/愛は勝つ
ここから、私の単身弾き語り。金沢では『まゆみ』を、柏では『愛は勝つ』を歌いました。

10. 世界でいちばん好きな人
これも弾き語り、ピアノバラードです。この曲を、いかに丁寧に確実にキメておけるか否かが、この後の展開やアンコールでの再登場、そして、このライブ全体をより奥深く印象に残してもらうために、重要なポイントですから、そーとー集中しました。



11. Happy Saddy Mountain
で、「もう1曲よろしいですか?」ってことで、ライブではほとんどやってない、あくまで自分のオリジナル曲、と言い張っての『Happy Saddy Mountain』。いや、この曲は、アルバムで初めて聴いた時から、「これはオレの曲だ」と思いました。というのは、メロディやコードの展開が、私が行ってほしいところに確実に行ってくれる曲で、ですから、聴いててすごく気持ちいいですし、「ってゆうか、オレに歌わせて」という曲なのです。1コーラス目を弾き語りで演り、2コーラス目からTRICERAの3人が入って来て、オリジナルに近い演奏へと移行します。うん、イイ曲です。

12. ロック試練の恋
で、今度は唱くんが、あくまでTRICERAのインディーズ時代の未発表曲、と言い張って演奏します。これまたかなりカッコヨカッタです。私はピアノとコーラスでバックアップしました。過去にTRICERATOPSがカバーしてくれた『プロポーズ』のときもそうでしたが、自分の曲を人が歌うのを聴くと、「へぁ〜、こうゆう曲なんだ」と客観的になれるのでおもしろいです。

これで、私・KANのゲストコーナーは終了。後半はTRICERATOPSのグイグイのステージングが展開されました。

で、アンコール。私は再び和田シャーとなり、ここでついに“唱&シャー”の夢の共演です。そして、三角獣=TRICERATOPSは、この瞬間、四角獣=【TETRACERATOPS】となったのです。


TETRACERATOPS

18. Neo Neo Mods
この曲も大好きなんですよ。唱&シャーで歌い分け、曲後半にはCDとはちょっとちがうコーラスアレンジを施しました。林くんにめんどくさいパートを強要しましたが、結果ちょこちょこ間違えてたのは、この私です。ごめんなチャールズ皇太子。



19. Raspberry
ここまで一切音を出すことのなかった私の【Gibson SG 1961 和田シャーmodel】が、ついにこの曲で、実際に音を出すのです。しかも、TRICERAのライブでの定番中の定番と言えるこの曲の、もっともおいしいギターソロを、和田シャーが【和田シャーmodel】で弾くのです。これ家でそーとー練習したんですけどね。いやぁぁぁ、難しいですね、ギターって。柏のリハーサルでは、かなりイイ線いってたんですが、本番はおしかったかなぁ。ってゆうか、そーとーおもしろいギターソロになってたみたいで、ソロ直後にステージ袖でローディーの篠原さんと、私のマネージャーの平川くんが、激ウケしてのけぞってるのが見えましたよ。それでも、和田シャーは、ちゃんと“顔”で弾ききりましたし、ギターソロをやっててお客さんにキャァァァ〜!!と言われるのは、25年の芸能生活で初めてのことです。たいへんにうれしくキモチイイ経験をさせていただきました。




でもって、最終的には唱くんが後半のリフレインでギターソロをブリブリ弾いて、ひゃぁ〜、やられた〜、という結末でした。




はい、というわけで、私の登場部分だけの解説でやや申し訳ありませんが、頑張って文章にするとこんな感じだったのです。ただのよくある“スペシャル”と呼ばれるものではない、言ってみればそれは“スペチャル”で、そこにはまさかの“シークレット”が隠されていたゲスト、だったわけです。選曲は、私がやりたい曲をすべて尊重してくれた上で構成されたものです。



このコラムをお読みのTRICERATOPSのファンの皆さまへ。よぉ〜く考えたら、いや、そんなによく考えなくても、そーとーやっちゃいけないことやった私です。だって、楽しみにしてたライブ、そのオープニングに唱くんがいなくて、違う人が歌ってるわけですからね。ライブではあまり選曲されなかった『Comic Heroes』のイントロが鳴り、「きゃあ〜この曲やっと聴ける〜!」って思ったところで、歌ってんのシャーさんですから。それはそれはふつうに考えりゃ、やっちゃいけないことだと思います。また、そん時はそんなふうには思わなかったけど、今コレ読んでるうちになんかだんだんムカついて来た、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、なぜか私には罪悪感がほとんど残ってないのです。それはやはり、ちゃんと4人で意見を出し合って、リハーサルにもじっくり時間をかけて、これは絶対おもしろいぞという確信を持って臨み、やりきったからだと、勝手に良いふうに解釈してますので、おおらかに御容認ください。

TRICERATOPSとは音楽的な友達であり、また私自身、単純にファンでもありますから、こんな楽しいことはメッタにないでしょう、と言い切れるほどホントに楽しかったですし、改めて感じたことは、TRICERATOPSってのは、あらゆる面でセンスがいい、ってこと。そしてそれよりもっと大事なことは、演奏が上手い、そして、それがガッツリひとつの大きな塊になってる、ってこと。上手いプレーヤーが集ったところで、それがひとつの塊にはなるかどうかは、また別の次元の話だってことを私はよく知っています。真に日本で最もカッチョイイ3ピースバンドだと、再確認しました。

柏公演終了後、東京に戻っての飲み会で、唱くんはこのライブを「Legendary=伝説的」と表現しました。また是非TRICERATOPSと一緒に演奏したいと強く思いますし、いやしかし、それがLegendaryである以上、和田シャーさんはそう簡単には登場するべきではないのかもなぁ、とも思います。



最後に、たったひとつ、ただひとつだけ後悔、というか、残念というか、できれば時間を巻き戻したいことがあるとしたら、それは、仙台でのSCANDALちゃんとの打ち上げに参加できなかったことです。マジで新幹線乗って、打ち上げだけでも、という気持ちはアリアリだったんですが、いや、しかし、柏の前日だしなぁ。ここは家でガッチリイメージトレーニングをして、遅くならないように寝て充分に睡眠をとるべきだ。・・と思っていたところに・・・、「KANさん、どうっすか!? 今こんな感じで〜す!」と唱くんからのメール。そこには、ピ〜〜〜ス!って感じで、えらく楽しそうなSCANDALちゃんとの打ち上げ写真。く・・・、くやすぃ〜・・・。しかも、その3分後には吉田くんからのメールで更なる追い打ち写真。わざわざ2回に分けて送りつけるってのが、ム・・・、ムカツク・・・・。

ま、そんなこともありながら、まだTRICERATOPSのステージを観たことのない皆さまは、必ず観るべきだと思いますし、これをお読みいただいたTRICERATOPSのファンの皆さまは、こんな私ですけど、今後とも気が向けば気にかけてください。よろしくお願い四万十川 (196km)。

ところで、来週末は淡路島での【ap bank fes ’12】。私は8月4日(土)、TRICERATOPSは5日(日)に出演しますよ。

2012/07/29

写真提供:トリニティアーティスト   撮影:山本倫子

TRICERATOPS 15th Anniversary Tour Special Site
http://ameblo.jp/triceratops15th/



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