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Friday Column

No.243

『私はホゴン』

あぁぁぁぁ、ダメだ、もう限界です。

アルバム制作じゃないですよ。それはそれでたいへんですが、誇りとプライドを持ってやってます。ん?なんかダブった感がありますが、なにしろ作ることはおもしろいですから、やってます。

限界なのは目です。そう、いわゆるひとつの“老眼”です。もともと視力はよすぎるくらいで、推定視力2.9くらいはあり、600m先の美人を判別できるほどでした。2年くらい前からでしょうか、暗いところだと小さい文字が見えなくなってきてて、たとえばCDを聴きながら、ミュージシャンのクレジットを見ようとしても、小さい字だったら読めなくなってきてました。それでもランプの下などに持って行くとまだ読めたんですが、その症状が徐々に進行していたのでしょう。もうダメだ、限界だと感じたのは、今回のルバム製作での譜面下記です。特にストリングスやブラスなど、複数パートのすべての音符を書き記すスコアなんかを書いてると、もう目が疲れて疲れて頭が痛くなってきます。そんな作業を長時間やっていると,「シ」と書いた音符がちゃんと「シ」のとこにあるか、「ラ」になってないだろうな、なんてことまで確認したくなるほど目が視点がもやけてけてくるもんですから、作業効率もどんどん低下します。

そんなある日の水曜日。スタジオのミーティングスペースでシングル曲のマスタリングを待ちながら『小学3年生』のブラス譜面を書いていたら、その脇を通るスタッフは「うわぁぁx、なんか辛そう〜」「KANさん、めちゃくちゃ目つき悪いですよ」なんてことを言われ、譜面を書いているままの状態の顔を保持して鏡を見てみたら、マジで目つきブリ悪でした。これはヤバイ、こんな人相では、ルックスで皆さんをひっぱっていくことすら危うい状況になりかねないじゃないか。という考えから遂にあきらめました。現実を受け入れて宣言します。

私は老眼です。メガネをつくります。

いやぁぁぁ、しかし“老眼”ってのは響きが悪いし字面も悪い。せめてそのへんだけでもなんとかしたいものです。カタカナにしたらどうでしょう、“ローガン”。うん、字面の悪さはやや軽くなるものの、なんか中身がない感じがします。じゃぁ横文字はどうだ、“Logan”“Lorgan”“Lawgan”“Rogan”“Rowgun”“Rawgun”・・・、うううん、どう綴ってもアメリカっぽい感じがしていけすかないし、特に“R”はアメリカ南部の雰囲気さえ感じさせます。ならばやはりフランス風でしょう。核実験やってもあまり文句を言われないフランスの、何を言ってもなんかステキに聴こえるフランス語風です。“Laugant”“Leaugant”“Raugant”“Reaugant”・・・、うん、“Reaugant”ですかね、これにしましょう。末尾の“t”は発音しません。フランス語を御存知の方はこの綴りから、その甘く切なくアンニュイな発音を想像できることでしょう。その音をあえてカナ表記するとしたら「ホゴン」。うん、甘く切なくアンニュイです。これにします。では改めて宣言します。

私はReaugant(ホゴン)です。 Megané(ムギャネ)をつくります。

流れ上、メガネがムギャネになってしまいましたが、そういうことです。
今日ムギャネ屋さんに行ってきます。

2010/01/08



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