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Friday Column

No.203

『未知だからこそ無知なまま』

BAND LIVE TOUR 2009【じゃぁ、スイスの首都は?】東京追加・名古屋公演が終わりました。観に来ていただいた皆さま、ありがとうございます。残るは福岡1公演となり、この楽しいツアーがもうすぐ終わってしまうことに寂しさを感じながらも、一方で気持ちは少し遠くに飛び始めています。そう、ツアー終了直後の旅行です。

今回の目的地はトルクメニスタン、ついに未体験エリア中央アジアの未知の国へ乗り込みます。実は06年秋にもトルクメニスタン行きを計画していたものの行きそびれ、今回が2度目のトライ。なぜ私がトルクメニスタンに行きたがるのか、なぜ行きそびれたかの経緯についてはコラムNo.073にいろいろ書いてありますが、それを読むのも面倒だと言う方のために行きそびれ経緯だけ簡単に書きますと、10月27日の独立記念日前後1週間、外国人の入国が制限される期間があり、BAND TOUR 06【座ってポン!】終了直後、その外国人入国制限期間にひっかからないように旅程を計画し、そっち系の旅行会社を通してすべての手配を完了。お金も払い込んで、後は先国トルクメニスタンからのビザサポートレター(招聘状)の到着を待つのみ、となった段階で、「独立記念日前後の外国人入国制限期間が前後とも延長されました」と先国からの通達があり、それが私の旅程にモロカブリになりました。日程を前にも後ろにもずらせない私は、仕方なくトルクメニスタン行きを断念、旅行先をロシア・ウラジオストック/イルクーツクに変更しました。それはそれでおもしろい旅行だったんでいいんですけど。その2ヶ月後の12月21日にニヤゾフ大統領が急死、ニヤゾフ時代のトルクメンを見ることはできませんでした。

で、08年の正月は今度こそトルクメニスタンだと意気込み、07年秋から手配を始めようと思っていた矢先に、たまたまNHK-BSでブータンの特集を見て、08年2月から民主化されることを知り、ならば民主化以前のブータンを必ず見ておかなければならないではないか、ということで急遽目的地をブータンに変更します。それはそれでそれまでにない素晴らしい旅だったんでいいんですけど。で今回、今度こそトルクメニスタンに乗り込むのです。

最近はインターネットで航空券もホテルも予約できますから、ビザ取得がめんどくさい国でなければ旅行会社を通すことなく個人で、しかも自宅ですべての手配が可能ですが、これってどうなんでしょう。インターネットでいろんなことはたいへんに便利になりましたが、その反面、旅行会社さんにとっては仕事が減るわけで、そのようなことは雇用減少・失業者増加の明らかな原因のひとつとなっているわけで、それが更には治安の・・・いや、今回はそんなことを書くつもりではありません。私もこうしてインターネットという最新文明の恩恵をブリ受けしながら音楽活動をしているわけで、ここで問題提起すること自体が大きな矛盾なわけですから話を旅行に戻します。

何が言いたかったかというと、例えば去年のパリ/リスボンもホーチミンもすべて自宅でインターネットのみで手配完了した私ですが、トルクメニスタンはそういうわけには行きません。トルクメニスタン航空のサイトは存在するものの、そこからの予約はできません。ホテルもどのようなホテルがあるのかはいろいろ探せば見れますが、どのサイトからもネット予約はできないようになっています。つまりトルクメニスタンの国営旅行会社を通さなければ手配はできないのです。なのでトルクメニスタンの国営旅行会社との業務経験がある日本の旅行会社を探すわけですが、この場合、パスポートや写真を持ってったり、なんらかの書類に記入したりと、実際に旅行会社に出向く、または担当者さんとどこかで会う機会が複数あります。しかもリハーサルからライブツアーという時期でしたので時間の無駄はなるべく省きたいと思い、私の所属事務所の極至近距離にたまたまあったロシア専門の旅行会社にいきなり行って「トルクメニスタンに行きたいんですが」と話をしました。

その旅行会社、ロシア系は専門であるもののトルクメニスタンはこれまでに手配経験がないらしく若い担当者くんはかなりビビっていましたが、とにかく話を進めました。日本からの経由地としては06年に手配したデリーの他、バンコク、ウズベキスタンのタシケントなどありますが、どの都市もトルクメニスタンの首都アシュカバード便は週1往復しかなく、旅程を組みにくいということで、アシュカバード便が毎日飛んでいるモスクワ経由に決定。で、トルクメニスタン航空のチケットを手配可能なモスクワの旅行会社を介しての各種手続きということになりました。東京—モスクワ間はJALマイレージバンクの特典航空券を独自に予約し、そこから先の手配を旅行会社さんに託します。往路は乗換の都合上モスクワに1泊、復路はせっかくなので2泊することにしました。モスクワには7年ぶり4度目、それはそれで大好きな都市なので楽しみです。

で、トルクメニスタンですが、搭乗便・ホテルなどすべての旅程を決定して、国内での全行程にガイドさんをつけなければならないという国の決まりがあり、旅程を提出して先国の旅行会社から許可が出た後、旅行費用を払い込み、ビザサポートレター(招聘状)を待つという流れ。経由地モスクワでトルクメニスタン航空のチケットを受け取り、招聘状を持ってアシカバード到着時に空港でビザを発給してもらう、ってことですから、“オレはいろんな国に行ったことがあるんだぜ”でおなじみの私でもなかなかのドキドキです。

トルクメニスタン入国後の行程は、ホントのこと言うと何も決めずにその日の気分で行動したいんですが、そういうわけには行かず、行動予定を事前に決定しなければならないということで、いろいろ考えて、まずは首都・アシュカバードに2泊、なんかわかんないけどメルブ遺跡の近くの都市・マーリに国内線で飛んで1泊、翌日メルブ遺跡を視察後、今度は車で4〜5時間かけて首都・アシュカバードへ戻って3泊、の計6泊にしました。なにしろ情報がなんもないですから、なにをどうしてみるかは行ってみないことには計画どころか予想もつかない感じですからおもしろそうでしょう。『地球の歩き方 中央アジア』を見ても、トルクメニスタンはたったの8ページ。遺跡系はいくつか載っているものの、首都アシュカバードの市街地図すら載ってませんから、まさしくみっちゃんミチミチ未知の国です。

インターネットでいろいろ検索していると、個人のサイトで『トルクメニスタン旅行 激写!』という写真満載のたいへんに内容の濃いものを見つけましたが、いやしかし、情報のない未知の国にこれから実際に行くというのに、わざわざ写真を見る必要などない、未知だからこそ無知なままで訪れるほうがその衝撃や感動はより新鮮に深いものになるはずだ。そもそも情報がないこと自体が私にとっての大きな魅力のひとつなのだ、ということであまり見ないことにしました。

言ってみりゃ、これから行こうというコンサートのネタバレ読んじゃうみたいなもんでしょうか。そう思えばそうですよね、今やインターネットでいろいろ探せば、これから見ようというコンサートの内容がバッチリわかっちゃったりしますからね。でも私はじぇんじぇん気にしてませんよ。インターネットの内容なんて誰がどう制御できるものでもありませんし、むしろ演る側は、観に来てくれる人が選曲や内容を事前に知っていたとしても、それでもおもしろい、どころか、知って行ったほうがより楽しめたりして、そんなステージを作っていけばそれで良いのだ、と考えているからです。

お、なんか今回はうまいこと話が戻ってきました。まるでKREVAのフリースタイルです。というわけでツアー最終日・福岡公演、燃え尽きてやるぜぇ、みたいな感じでよろしくお願いしどろもどろ。

2009/04/03



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