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Friday Column

No.194

『逃げコラ』

さぁ、今週は久しぶりに書くことありませんで、しかも書いてる時間もありませんで、しかもイキな写真すらないという苦しい週ですが、まぁ、そんなことも何度もムリクリ乗り切ってきたこの『金曜コラム』も194回目です。でもほんとに今回は策も時間もありませんので、ただタラタラと空間を埋めるように書き流しながらテキトーなところで逃げようと思っていますので、そんな感じでお読み流しください。

さて、オバマさんねぇ、どうなんでしょう。いや、すごいことだと思いますよ、アメリカの歴史としては。しかし私の場合、アメリカというものに全くと言っていいほど興味がありませんし、どころか、ハッキリ言っちゃってハンベー主義者ですから。とにかく理不尽な戦争をさっさとやめちゃってほしいんですけど、でももうあれだけぐしゃぐしゃにしちゃったわけですから、ここで大統領が変わったからといって「ハイ、てった〜い」ってワケにもいきませんよね。また、理不尽こそがアメリカのひとつの大きな特性だったりしますからねぇ。どうあれ日本とアメリカの親子関係が簡単に変わるとは思えないので、そういう意味ではオバマさんに期待することはやっぱりコレといってありません。そう言えば、高校の時たまにバンドの練習してたスタジオに『オバマスタジオ』ってのがありました。2000年頃その前を通ったら『SOUND なんたら』みたいな横文字の名前に変わってましたが、私が練習してたスタジオ自体はまだ存在してるらしいです。名前変えずに『オバマ』のままにしときゃぁ、ねぇ、ブラック系バンドのメッカみたいな練習スタジオになったりしてねぇ。ま、いいですか。

先週の土曜日は【BLUE MAN GROUP】を観に行きました。いやぁぁ、おもしろかった。私の場合どうしても作る側の観点で観てしまいますが、音楽・照明なども含めてそれはそれはたいへんに良く出来た秀逸な内容・構成でした。ギャグも微妙でイジワルで時にいきなりグロテスクで、非常に好みでした。まだやってますんで首都圏在住の方は是非観に行ってください。次は【Zingaro】観に行こうと思ってます。ひとことで言うと“騎馬スペクタクル”ってことなんですが、これが素晴らしいらしいんです。パリ在住時にテレビの“Art Channel”みたいなのでたまたま観て、是非観に行きたいと思ったんですが、その時はチケットがとれぬまま帰国してしまいました。今回の日本公演は必ず観ようと思います。

月曜日は、迫るバンドツアーにむけてメンバーとの飲み会をやりました。予定どおりにギターの中野さん(センパイ)をエッチなワードで攻撃するに終始し、具体的なことは何も決まらなかったような気がしますが、ってゆうか飲み過ぎてよく憶えてないんですが、どうあれ楽しいステージがっちり作ってきますんで、楽しみにしててください。キーボードの矢代さんはインフルエンザのため欠席。リハーサルは再来週あたまから。

さて、明日はいよいよアレです。NHK-BS2の番組のため、東京フィルハーモニー管弦楽団とのリハーサル。先々週書き上げた『愛は勝つ』のオーケストラアレンジを、実際に生で演奏してもらいます。2月3日の本番の私は当然のようにタキシードを着ます。最後に着たのはたしか1999年ですから、ちゃんと残ってるんだろうかと探してみたら、上着とズボンとベストはあったんですが、シャツがどうしても見つかりませんで、もういいやってことで【洋服の青山】にウィングカラーのシャツを買いに行きました。思えば【洋服の青山】に足を踏み入れるのは初めてのことです。広い店内に個性に欠ける紳士服がダァーッと並んでいるのは予想通りだったんですが、店員さんの数が多いのにはビックリしました。入った瞬間「いらっしゃいませ、こんばんは〜!」と3方向から一斉に声かけられましたから。平日の閉店間際だったこともあってか客は私ひとり。だじょぶなんですかね。印象的に奇妙だったのは店内のBGM。“ドッチードッチードッチードッチー”とオープンハイハットがうるさいハイパーレイヴ系のダンスナンバーが、決してBGMとはいいがたい音量で広い店内に鳴り響いていました。そんな中でウィングカラーのシャツを探しながら、ふと大学時代のディスコでのアルバイトを思い出します。与えられた制服がどうしても気に入らず、ウィングカラーのシャツを自分で買ってきてクロスタイをして、大音量の中でカクテル作ってました。ところで、どうなるんでしょうか、自身でアレンジしたオーケストラの『愛は勝つ』。期待で胸がおっぱいぱい、揺れて揺られてFカップです。

そういう意味で言うと私はいわゆる“巨乳”と言われるものに特別な興味はなく、大きさ・質量よりは“肉質”にこだわりたいタイプです。怒られるのを覚悟で例えるとしたら、“量は要らないからイイお肉を”って感じでしょうか。おとどしの7月に高校時代の同級生7人が東京・南青山に集まって飲んだ時、“どういうおっぱいが好きか”というコダワリトークになり、「オレはやっぱ巨乳ばい」とか「いやいや、おれは肉質よ」とか話してたら、「オレは“味”やね」と言い切ったやつがいましてね、あん時は全員ぐったり脱力しましたよ。おっぱいへのコダワリに“味”ってのが出てくるとは思いませんでした。

しかし、オバマ米新大統領、調べてみたら私と歳1コしか違わないんですね。私はこんなんでいいんでしょうか。どうあれ完全に雰囲気が悪くなったようなので、そろそろ逃げようと思っていますが、最後に爽やかな話題を。

坂本サトルくんという青森出身の男っぺぇアーティストから、リンゴが送られてきました。坂本くんの実家はリンゴ農園を営んでいるようで、これがまたガツンとデッカイ、坂本くんのように男っぺぇリンゴでして、たいへんおいしくいただきました。このリンゴを使って、次の【LuckyRaccoon】でなにかカッコイイ料理を作ろうと思ってるんですが、なんかないっすかねぇ。とりあえず豚肉と合わせてなんか作ろうと思ってます。


坂本くん家のリンゴ

2009/01/30



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