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Friday Column

No.438

『竹串とサンドイッチと私』

突然ですが今週は竹串の話です。



こないだ竹串が切れたので、新しいのを買ったんですが、開けようとすると、シールにこのようなことが書かれていました。



「この商品にはワサビの辛み成分の抗菌シートを入れていますので衛生的です。」

ワサビの辛み成分の抗菌シート??? ま、とにかく開けてみますと、このようなものが入っていました。



ワサビの辛み成分の抗菌シート、その名も『ワサヴェール』です。

へぇぇぇ〜〜、初めてみましたね、こうゆうの。

せっかくなのでインターネットで調べてみましたら、それは日本で初めて段ボールを事業化したという、紙・包装関係の会社【GPIレンゴー】の製品でした。

『ワサヴェール』とは、ワサビやカラシに含まれる天然成分の抗菌力を利用したフィルム状の抗菌・防カビ剤だそうです。そう言えば、お弁当なんかで何度か見かけたような気します。あれってただのセロハンじゃなくて、抗菌・防カビという重要なセロハンだったんですね。ふぅ〜ん。

さて、そんなとても衛生的な竹串を無意識のうちに購入したわけですが、みなさんは日常生活で竹串はお使いになりますか。じゃがいもや人参などを煮た時に、中まで火が通っているかを確認する時に使うという方が多いことでしょう。もちろん私もそのように使うことがありますが、別の使い方をすることのほうが多いです。それは、サンドイッチです。


H&Cサンド

はい、ハムとチーズだけのシンプルなサンドイッチ、おいしそうでしょう。このように、食べやすい大きさに切ったサンドイッチを盛りつける時に使います。

物心ついた時からマヨネーズが食べれない私は、市販のサンドイッチを買って食べることはありませんし、レストランなどでサンドイッチを注文する時には、マヨネーズが入るか否かを確認して、もし「入る」と言われた場合、それでも今そのサンドイッチを食べたいと思った時には、「マヨネーズは抜いてください」と真剣なまなざしで、注文時・ご注文を繰り返す時に確認し、中途半端な気持ちで言ってるんじゃないんですよ、という緊張感を漂わせてをウェイターさんやエウィトレスさんに伝えます。

そこまで言ってもマヨネーズが入ってきちゃったことがあります。それはもう20年以上前だと思いますが、大阪のホテルの1階のレストランでのこと。クラブハウスサンドイッチを注文するにあたり、ウェイトレスさんに再度確認したにもかかわらず、給されたそれは、パンとパンの間から明らかにマヨネーズと思われるものがハミ出していました。「これはどう見てもマヨネーズですよね。あれほどお願いしたから、とりかえてもらってもいいですよね」と、自分に非はないことを同席していた人に賛同してもらい、ウェイトレスさんを呼んで、「あの〜、マヨネーズ抜きでとお願いしたんですが・・・」と言うと、ウェイトレスさんは、その状況を確認することもなく「お待ちください」と言ってその場を去りました。すると黒のジャケットに蝶ネクタイの店長か支配人らしい男性がやってきて、「なんぞプロブレムでも?」と英語まじりの関西弁で言いました。「はい、マヨネーズ抜きでと2回お願いしたんですが、これ、マヨネーズですよね」と、現状を目で見るように促すと、支配人はサンドイッチのお皿に顔を近づけて確認し、「ははぁ〜、これは、マヨネーズですね。」そしてひと呼吸おいて、「ほな、チェンジしますわ。」と、やはり英語まじりの関西弁で言いました。

このように私は、レストランなどでサンドイッチを食べるだけでも、かなりの緊張感を持たざるをえませんから、それなりに疲れます。なので私は、サンドイッチは自分で作るのです。

基本的にはハム・ベーコン・チーズなどが主な具材ですが、先に見ていただいたハムとチーズだけのシンプルなサンドイッチでも、味付けはマスタードだけか、マスタードとケチャップを混ぜるか、そこにタバスコを数滴たらすか、また、マスタードではなく和がらしを塗るかによって、味わいはハッキリ変わりますし、ハムとチーズに柚子胡椒なんてのも、なかなかイケますし、不思議とシャンパーニュによく合います。

なにとなにをどのくらいの割合でかさねて、そこになにを塗るかで、その食感や味の構成を想像する、それは音楽作品のアレンジメントにも共通する楽しい作業です。

では、そんな私のサンドイッチをいくつか御覧いただきます。


BCPサンド

軽く火を通して脂を落としたベーコンとスライスチーズのサンドイッチですが、横に添えてあるパセリを、食べる時にいちいち挟みます。フレッシュなパセリのザクッとした食感とほのかな苦みが、シンプルな中にステキなアクセントを加えます。その食感を重視して、調理時ではなく、食べる時にいちいち挟むのです。


OCCサンド

オニオン・ローストチキン・チーズのサンドイッチ。コラムNo.435にも書きましたが、オニオンとニンニクを飴色になるまで炒めて、少量のお醤油で香りをつけたもの、これをソース代わりにします。写真をよく見ると、この時は刻んだパセリと粒マスタードも混ぜているようです。

と、ここまでご覧いただいて、あぁ、また今回も「オレの料理って相変わらず旨そうだろ」ってことを言いたいだけでしょ。ってゆうか、別にわざわざ竹串なんて使う必要ないんじゃないの? とお思いの方もいらっしゃることでしょう。

じゃぁ、これはどうですか。


CBCサンド

いただきもののとうもろこしを茹でで、実を包丁で削いで挟んだサンドイッチ。ベーコンの塩け、コーンの甘み、ここに粒マスタードで酸味をつけることで味のトライアングルが成り立ちます。これは竹串で刺しておかないことにはバラバラに崩れてしまうことが容易に想像できるでしょう。


OBCサンド

これまたいただきものの淡路島の新玉ねぎを生のまま挟んでジャキジャキ食べる、アグレッシブなサンドイッチ。こちらも味付けは粒マスタードのみ。見てわかるとおり、竹串は必須アイテムです。

このようなサンドイッチに限らず、竹串を使うことで、立体的で安定感のある盛りつけが可能になります。

はぁい、というわけで、やはり今週も「オレって単なるサンドイッチだって、こんなにこだわってるんだぜ」ということをひけらかすことに終始しましたね。はっはっはっはっ。

先日の【日本有線大賞】お楽しみいただけましたでしょうか。多くの皆さまが長い間、私の音楽を楽しんでいただいているからこその“特別賞”、あらためて皆さまに感謝します。

そして、なんといっても、麗しのトリンドルちゃんにお会いできたこと、しかも同じ日に同じ場所で、きゃりちゃんとほんの少しですがお話しできたことは、一生忘れることのない美しい思い出です。音楽をやっていてよかったなぁ、と心から思えるそんな1日でした。なのでもっともっとがんばりたいと思います。

2013/12/13



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