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Friday Column

No.271

『歌の数だけ服がある』

はい、そうです【ap bank fes ’10】終わりました。私は2日目の18日(日)に出演させていただきました。いやぁぁぁ、天気よ過ぎの服飾大学、暑かったですねぇ。出演する側は、ステージに屋根ついてますし、クーラーのきいた楽屋もありますが、お客さまにとってはたいへんな暑さだったでしょう。そんな皆さまに応えるべく一生懸命やってきました。

今回演奏したのは『TOKYOMAN』『愛は勝つ』そして『よければ一緒に』の3曲。『愛勝つ』と『よけ一』は特に話し合うことなく決まったんですが、もう1曲をなんにしようかと迷いまして、たいへんに大きな会場ですから、大きいビートの大きな曲がいいなぁと考え、候補を複数あげて桜井くんにメールしてみたところ、「TOKYOMANとか・・」と意外な返信がありました。お、そうか、その手があったか。大きいビートのBJロックですし、『愛は勝つ』への流れもイイですし、ということで曲順までさっと決定しました。

衣装ですか? えぇ、今回は警察官ですけど、なにか? ま、その件はあとで書くとして、いやぁしかし、あのステージはホントに気持ちイイです。私自身の今回の大きなテーマは『よければ一緒に』を、あの大きな会場で皆さんに歌ってもらうことです。果たして2万8千人のお客さまは、私の予想・期待を大きく上回るかたちで、それを実現してくれました。曲に入る前に「もし声が小さかったら、業務執行不協力で一斉検挙します」とおどしたことが功を奏したのかもしれませんが。ホントに気持ちよかったし、うれしかったですよ、えぇ。ありがとうございました。



さて、その警察官について。“歌の数だけ服がある”が座右の銘の私ですから、出演のお話をいただいた時から何を着るべきかいろいろと考えてたんですが、5月のイベント【ラッキーラクーンナイト5】で、“意識的な手違い”で婦人警官になったじゃないですか。えぇ、それ7月16日に発売になった【LuckyRaccoon Extra2】に載ってますけど。あれ着たもんですから、どうもあれからな〜んかバランスが悪くてですね、そういうこともあって、やはり“警察官”にもなっておかなければ、自分の中でのバランスがとれないということになりまして。ってことはやはり自転車も必須だよなぁ、アイテム的には。ということでスタイリストの藤井さんにお願いして、その筋のレンタル業者に発注してもらいました。

いや、しかしこれ、婦人警官の時もそうだったらしいですが、普通の衣装と違って、レンタルするのにいろんな手続きや書類があって、何人もがハンコ押さなきゃならないらしいんですね。そりゃそうでしょう、ホイホイ借りて犯罪に悪用される可能性はいくらでもあるわけですからね。というわけで、しかるべき手続きをふんでもらって借りました。

リハーサルは6月末と7月に2回。小林武史さんが「で、今年は何着るの?」と言ったので、「はい、今年はキチッとした格好で」と答えたら、「いや・・」と猜疑に満ちたまなざしを送ってくれましたのでテレました。【ap bank fes】には今回が2年ぶり3度目ですから、Bank Bandの皆さんも,私の衣装を心のどこかで楽しみにしてくれているようなステキな雰囲気だったので、事前に搬送した自転車は、舞台スタッフさんにお願いして誰にも気づかれないところに隠しておいてもらいました。

桜井くんのタメの利いた呼び込みで、『TOKYOMAN』のイントロドラムのビートに乗ってチャリをコギコギ登場した私を発見した時の小林武史さんの渋い表情は良かったですよ。熱いものがこみあげました。

いやしかし、警察官の衣装は別の意味でもすごく良くてですね。大きなイベントですから、スタッフ・関係者の皆さんの数もすごく多いですから、昔からよく知ってる人もいれば、すごく久しぶりに会う人もいて、もちろん初対面の人もたくさんいます。普段の服装であれば、その相手によって「あぁ、どうも、よろしく」とか「いやぁぁ、久しぶりですねぇ」とか「初めまして、KANです」とかいろいろな挨拶がありますが、中には、正直「誰だったっけなぁ〜、確かに一度会ってるんだけどなぁ・・」という人もいます。そういう場合は、とりあえず笑顔で「あ、どうも」と言いながら、できるだけ短い秒数で相手が誰であるかを察知する必要があります。これなかなか難しいんですよね。しかし、今回の私は警察官です。相手がどこのどなたであろうと、一律、「ご苦労様です」と敬礼すれば、相手も「あ、ご苦労様です」と敬礼してくれます。ですから、知ってる人にも知らない人にも、汗を流してがんばってるアルバイトさんにも、警備員さんにも、一律「ご苦労様です」、これでOKなのです。「いやぁぁ、さすがKANさん」というリアクションもあれば、「うわ、KANさんだ、え、どういうこと?」的表情のリアクションもあり、なかには自然に本当の警察官だと思ったままの人もいたことでしょう。


ご苦労様です。

そんななか、今回のベストリアクションはSalyuちゃん。私の出番の前がSalyuちゃんでしたから、私はその素晴らしい歌唱をステージ袖で観ながら、自分の出番に備えます。3曲を歌い終えてステージ袖に戻ってきたSalyuちゃんをスタッフの皆さんが拍手で迎える中、私が「ご苦労様です」と敬礼すると、Salyuちゃんは目を合わせることなく素通りしていきました。あわてたスタッフさんが、「KANさんだよ」と知らせると、こちらを振り向き、「え、なに? えぇぇぇ? キャぁぁ、KANさぁぁぁん」ということではしゃいでくれました。ステージ袖にハケてきたら警察官がいたので、「え、なんかあったのかな?」と思い、とりあえず目を合わさず素通りしたそうです。そりゃ、そうですよね。というわけで、“ベスト・リアクション賞”はSalyuちゃんに決定。おめでとうございます。

そして、私にとっての“ベストパフォーマンス賞”は【フラワーカンパニーズ】。会場の横の奥のほうから初めてその演奏を観せていただきましたが、いやぁぁぁぁぁ、すげぇ! ビックリしました。なんというか、バンドがグッと一個の大きな岩の固まりになって、すごい勢いでガァァァァァッと攻めてくる、と思ったら、至近距離でピタッと静止してニコッと笑って、またブァァァァァァッと別の方向へ突っ走る、みたいな、よく表現できませんが、とにかくすごい演奏でした。楽屋に戻っても皆口々に「フラカンすげぇ!」。夜の打ち上げでも多くの人と「フラカンすげぇ!」と話をしました。

大トリ“Bank Band”のステージ最終曲『奏逢』のエンディングには、この日の出演者全員がステージにラインナップ。真心ブラザーズさんや、フラワーカンパニーズさんに、「KANさんズルいっすよぉ、ズルいなぁ、それ」と言われながら、再び自転車に乗ってステージへ。本当は、Mr.Childrenのジェンくんに手錠かけて連行して出て行く、ってのが流れ的には完璧なんだけどなぁ、とジェンくんと話してはいたんですが、さすがに手錠はないよな、ということで自粛しました。

それにしても桜井さんはスゴイ。あれだけのステージを3日間やって、ってゆうか、そこにいくまでのリハーサルのほうが遥かにたいへんだということは、私はよくわかります。で、あの炎天下で合間合間に芝生の上でマジでサッカーやってますから。もう、着せるものなど何もありません。鉄人です。

最後に、ムッシュかまやつさんのステージを観れたことも、なんかスゴイことです。打ち上げで小林さんと「ムッシュさんの1970年の曲で、2010年の若者が大盛り上がりする光景は、音楽家としてかなり来るものがありますね。」なんて話をしてて、小林さんは「日本のロックが、イイ感じで廻ってきてる」とそのようなことをおっしゃってました。うん、廻ってる、そんなイイ感じ。気がつきゃ、明後日25日で『野球選手が夢だった』発売から丸20年ですから。いやぁ、ありがたいことです。あれから20年後に発表した『よければ一緒に』を皆さんが大合唱してくれたあの光景に、私は今後にむけて何か大きな力をいただきました。警察官になって本当に良かった、と心から思える一日でした。皆さん、ありがとうございました。ご苦労様でした。



というわけで、今週はこれにて「どうも、すんづれいします」。
あのギャグ、2万8千人中、28人くらいには響いたでしょうか。

2010/07/23

写真提供:ap bank



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