☆常田真太郎氏のコメント

まずは今回、特別審査委員という名誉あるポストに選んで頂きありがとうございます。
近年はイベント事がますますさかんになり、独創的なタイトルを持つイベントも少しずつではありますが増えて参りました。しかしながらその数に対して心にガツンと響くようなタイトルというものはまだあまりない状況でして、そんな中でKANさんが今回このような大変興味深い方法でツアーのタイトルをつける、しかもその選考に携われるということになり、とても心が躍りました。
さて、実際に選考してみてですが、送られてきた作品の数にも驚きましたが、そのどれもに皆さんの熱意がなみなみと感じられ、しかもそのレベルの高さに思わず二度見するほどのクオリティでした。私自身の選考基準はやはりまずはインパクト、そして語感です。タイトルというものは言葉に包まれたその内容よりも実はリズム感の方が要素としては勝る部分が多いのです。そこへいくと今回選ばせてもらった「曖昧ニーライン」というのはリズム感に置いては申し分なしの満点合格で、さらに“ニーライン”という言葉の素晴らしいインパクトに加えて、文字を見て言ってみたくなるいわゆる“発声欲”を非常にくすぐるのです。この発声欲というのもタイトルには本当に重要な要素で、言葉に出して初めてわかる魅力というものも、もっとたくさんの人に共有して頂きたいジャンルの一つでもあります。膝の線=ニーライン。ピアノを弾くときに50度〜85度あたりで曲がる膝。特に左足はペダルを踏まずにリズムをとったりすることで非常にその角度は曖昧になります。ニーラインが曖昧であることの素晴らしさ。弾き語りばったりのビジュアル的な魅力はここに尽きるはずです。願わくば今回のツアーでKANさんのニーラインが全会場違う角度になりますように…。
それと、非常に個人的ではありますが、自分の生きていく道を外したくはないという理由から、【特別審査委員特別賞】というものを独断で用意させて頂きました。私とヒロスエさんの関係を知っているのか知らないかだけでも知りたい…いや、ここはあえてそこは聞かないでおきましょう…。その4文字を入れたもの勝ちと言われればそれまでですが、男という生き物には曲げられない道があるのです。それだけでもわかって下さい。
最後に、応募してくださった皆様、本当にお疲れ様でした。もしかして次回があるのなら、今度はしれっと自分でも応募してみようかと思ったしんたでした。だって、タイトルをつけられるだなんて、本当に素晴らしいことなんです。あーーー!羨まし!!!!

常田真太郎(スキマスイッチ)
 
■ 常田真太郎
大橋卓弥氏とのソングライターユニット『スキマスイッチ』として多角的に活躍する音楽家。2010年に、スターダストレビュー、スキマスイッチ、KAN、秦基博の4アーティストにより行われた伝説のライブのタイトル=グループ名である【星屑の隙間に木村基博】、またその略称“ホスキモ”を命名した、伝説のタイトリスト。
今秋からは全県ツアーを開催。
スキマスイッチ Official Website
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