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Friday Column

No.479

『写真で見るインド 1 デリーからアグラーへ』

あぁ、誰のせいでもなく10月です。2週間後に迫ってきた【弾き語りばったり #19 今ここでエンジンさえ掛かれば】、新たに、東京と福島県いわき市の公演が発表になりました。オリジナルグッズもかなりかわいいものが出来あがってきてます。そんなことも気にかけていただきながら、よろしくお願いします。

先日発売になった馬場俊英くんの新アルバム『LOVE SONGS』を盛り上げる期間限定企画【バトルロイヤルブログ】というものがありまして、そこに私も数回に分けて寄稿していますので、よかったら覗いてみてください。

さて、突然ですが、ってゆうか、やっとの思い出、ってゆうか、忘れたころに、4月のバカンスで訪れたインド、カザフ、タジク、ロシアの4カ国の旅行記を、今週から書こうと思います。たぶん10回以上のシリーズになるでしょう。そのようなことに興味をお持ちでない方々には、なんだよ10回もかよ、ってことかもしれませんが、ある意味・逆に・ある反面、そのようなことに興味をお持ちでない方々にこそ、写真だけでも見ていただきたい、そんな旅行記です。

【Photo Album】を開いて、文中の該当番号の写真を見ながらお読みください。尚、写真に小さいホコリが着いていることがありますが、これは私のカメラの内部の問題なので、気にしないでください。では、よろしくどうぞ。

【Photo Album】を開く

インド、カザフ、タジク、ロシア、いずれも観光ビザが必要なので、その準備・手配は1月から始めていましたよ。まず今週は、インドの首都デリーから。6年ぶり2度目のインドですが、前回はブータン行きの乗換経由で、夕方着いて翌朝早く出たので、滞在時間はわずか14時間くらい、そのうち7時間くらいは寝てますから、なにをしたわけではなく、おそるおそるチキンカリーを食べただけでした。今回も乗換経由地ではありますが、前々から一度見てみたいと思っていた【タージ・マハル】もせっかくなので見ておこう、ということで3泊することにしました。

2014年4月15日(火)
成田11:30発のJL749便で約9時間半、17:30にインディラ・ガンディー空港に到着します。予約しておいたタクシーでホテルへ。ホテルは事前にインターネットで調べましたが、なんせいろいろありすぎて、値段以外に決めるポイントもなく、仕方がないので名前の響きだけで決めました。その名も【Shangri-La’s Eros/シャングリラ・エロス】。どうですか、ステキな旅の始まりには完璧なネーミングですね。(01〜03)

19:00にチェックイン。いい具合に晩食の時間なので外に出て、とりあえず、ニューデリーの中心部・コンノートプレイス周辺に行ってみます。ホテルの前の通りでオートリクシャーを拾って、「Connaught Place」と言って乗りましたが、ほんの100mほど走ったところで「着いた」と言います。地図ではまだあと200mは先なはずなので、「No, no, Connaught Place」と言って前方を指差しましたが、「どこに行きたいのか?」と言うので「コンノートのレストラン」だと答えると、「今日はレストランはオール・クローズだ」などと、どう考えてもウソを言ってきたので、「私はすでにレストランを予約している」とウソを返して、更に先へ進むことを促すと、「このリクシャーは屋根のテントが黒なのでここから先には入れない」というようなことを言っています。なんかよくわかんないので、ダメだこりゃってことで降りて、そこから歩くことにしました。

料金はいくらだったか忘れましたが、まぁ適当にいい値段とられたんでしょうね。でもいいんです。土地感もなく交通事情もわからず言葉もちゃんとはしゃべれない状態で、現地民と同じ値段で乗ろうなんて思ってないですし、乗り物に乗る度に料金でもめていやな気分になってたんじゃ、1日何回もいやな気分になるわけで、それが積み重なったあげく、その街その国自体を嫌いになってしまったりすると、自分にとって大きなデメリットですからね。交渉ものの料金は、多少多めにとられてもツーリストタックス、またはドネイションだと思って気にしない、というのが私の基本姿勢です。

で、数分歩いてコンノートプレイスに着きました。ガイドブックを見て近くにありそうなレストラン【The Embassy】に行ってみました。店名と外観のわりにはカジュアルな内装で逆に安心します。白人のお客さんが多く、場所的にも観光客向けなのでしょう。ビールを飲みながらゆっくりメニューを見て、チキンマサラとチャパティを注文すると、「いやいや、チキンマサラにはガーリックナンがおすすめ」と言うのでそうしました。たいへんおいしゅうございましたが、付け合わせのピクルスが見た目以上に激辛でした。(04, 05)

再びオートリクシャーに乗って、今度はちゃんとホテルまで戻れました。この日はこれだけ。ホテルのバーでワインを一杯飲んで、翌朝早いので零時前には寝ました。

4月16日(水)
朝6時起床。18階の部屋からは緑豊かな景色がひろがります。少し雨が降ったようです。窓の外のすぐ上に、釣鐘を逆さにしたような大きなオブジェがあります。昨晩部屋に入った時は気に留めてなかったんですが、朝になって「ん? なんだろうコレ?」と思って良く見てみたら、うわっ!!! うがががががが、なんとも巨大な蜂の巣でした。間近で「マジか!」と驚愕しましたよ。窓は開かないようになっているのでだいじょぶなんですが、いやぁ、充分に気色悪いです。これこのまま放っとくなんて日本じゃ考えられないですけど、これもあるひとつのインドってことなんでしょうか。(06〜08)

今日は【タージ・マハル】のある街・アグラーに列車で向かいます。8時前にチェックアウトして、タクシーで20分、ニザムディン駅に到着。料金は360ルピー。タクシーを降りると赤いシャツの男性陣が大勢押し寄せて来て「荷物を持つ」と言いますが、「No, no」と断り、重いトランクを引きずって階段を上がって下りてホームへ。(09)

事前に日本で予約しておいた『12648 Kongu Express』は確かにこれだと思いますが、何輌も連なる列車の最後尾に行っても、先頭まで戻っても、私の乗る客車「A1」が見つかりません。売店にお兄さんに「Coach A1」と訊ねると、あっちあっちと後方を指差します。重いトランクをひきずりながらもう1度後方に行くと、ホーム自体がカーブしていて、さっき最後尾だと思っていた客車の先にまだ何輌も連なっていたことに気づかなかったのです。早めに駅に来ててよかったです。20数輌あるであろう列車のほぼ最後尾に「A1」を見つけてやっと乗り込んだのは出発の5分前、かなり汗だくでした。いくらかわかんないけど、素直に荷物を持ってもらうべきでした。(10, 11)

「A1」はいわゆる1等車、エアコン付きの寝台車です。客車内に入ると左側に線路と並行のベットが上下2段。通路を挟んで右側は2段1対のコンパートメントになっています。(12, 13)

どうでもいいけど、寒い。すんごい冷房です。外気が30度だとすると車内は17度くらいでしょう。たっぷり汗をかいたので、こんなんじゃ5分で風邪をひいてしまいます。ってことで、ベッドのカーテンを締めて全着替え。湿ったシャツとパンツは荷物掛けに引っ掛けて干しました。通路を挟んだコンパートメントにはインド人と思われる4人家族。彼らとの会話を拒否するつもりはありませんが、あまりに冷房が効きすぎて寒いのでカーテンを閉め切って、08:40ほぼ定刻で『12648 Kongu Express』は出発しました。(14)

ぼぉ〜っと景色を見ながら約3時間、11:40にアグラー・カント駅に到着しました。駅前のタクシーブースでホテル名を告げて、プリペイドタクシーに乗ります。ここも360ルピー。 (15〜17)

事前支払いなので安心なんですが、なぜか運転手さんともうひとり男性が乗り込みました。その男性は妙にニヤニヤしながら私のことを「My friend」と呼び、「観光案内をするのでこのタクシーを1日チャーターしないか」と言ってきますが、「いいえ、私はすでに車とガイドさんを予約しています」と本当のことを言うと、「それはキャンセルすればいい」と言うので「いいえ、キャンセルはしません」と言いました。道中、数分おきに「My friend, my friend」としつこかったんですが、「No thank you」を貫くとやっとあきらめてくれました。

12:10【The Gateway Hotel Fatehabad Road Agra】に到着。ロビーに入ると民族衣裳を来た女性が、私のおでこに指でピッとなにかつけてくれました。それがなにかはわかりませんが、美しいインド女性の指が私のおでこに触れたという事実だけで、「このホテルにして良かった」と実感します。シンプルで飾り気のない部屋からはリクエストどおりに【タージ・マハル】が見えています。(18)

鏡を見ると、おでこに紅い点がありました。さっきロビーで女性がつけてくれたそれは、ビンディと言って、祝福を意味するのだそうです。とってもウレシイんですが、このまま外に出るのはちょっと気恥ずかしかったので、写真を撮って顔を洗いました。(19)

予定どおりに13:00、ロビーにガイドさんと対面。英語のガイドさんをお願いしてたつもりだったんですが、日本語を話すナイスガイがやって来ました。名前は「IMRAN KHAN/イムラン・カーン」。ほぼ「KIMURA KAN/キムラ・カン」ですよ。これってすごくないですかぁ〜!?

というわけで、まずは昼食。ホテルの近くのレストラン【Taj Mahal】で、すすめられるがまま「ターリー」という、いろいろのっかった定食のようなものを食べました。適度においしかったんですが、私には量が多すぎました。(20)

さぁ、いよいよ【タージ・マハル】に向かいます。

また毎週。

2014/10/03


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