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Friday Column

No.403

『京都を省みる』



はい、終了しました【京都市交響楽団 スプリング・コンサート】。いやぁぁぁ、もちろん、それはそれは演奏していてたいへんにうれしかったですし、2011年の【昭和音楽大学交響楽団】から2年ぶり、2008年【NHK あなたの街で夢コンサート】を含めると3度目のオーケストラとの共演やろうと思ってそう簡単に出来ることではない、とても貴重な経験でした。観に来ていただけた皆さま、ありがとうございました。

先に書いておきますと、今回の演奏曲は『キリギリス』『愛は勝つ』『オー・ルヴォワール・パリ』『世界でいちばん好きな人』の4曲。ベーシックリズムとなるバンドメンバーは、左から、今回初めて一緒に演りました、ベース・小松秀行さん。『オー・ルヴォワール・パリ』のピアノ1曲のためだけにおなじみの矢代恒彦さん。『愛は勝つ』ではエレキを『オー・ルヴォワール・パリ』ではガットギターを弾いた菅原龍平くん。そしてドラムは、レコーディングではよく参加していただいている“真の勇者”江口信夫さん。



いやぁホントにうれしかったんですが、それだけで終わるタイプの私ではないもんですから、反省点はいろいろとありますので、いろいろと書きたいと思います。

これまでの自身のレコーディングでは、ドラム・ベース・ピアノという基本があって、真ん中に歌があって、そのまわりに乗っかる弦楽器や管楽器は、あくまでダビング・トラックであるわけで、それぞれの音色・音量、楽器間のバランスなどは、優秀なエンジニアによる“ミックス”で、イメージの音像に仕上げることができるのですが、いやしかし、オーケストラとの生演奏は、譜面上は成り立っていたように見えても、それぞれの楽器の音色・音量は本来のものそのままなわけですし、楽器間のバランスは、それぞれの本来の音量を考慮した上で、編曲・編成しなければならないわけです。

ですから、編曲時にシーケンサーに打ち込んで、シンセサイザーの音色で確認しようとしたところで、それはハナっから無理な話なので、「きっと、こんな感じに鳴るだろう」という頭の中のイメージだけを信じて書き進めるしかありません。ですから、実際にオーケストラと共に演奏した時に初めて、頭の中のイメージが具現化されるわけです。

で、今回のそれはどうだったでしょう。今回演奏した4曲『キリギリス』『愛は勝つ』『オー・ルヴォワール・パリ』『世界でいちばん好きな人』は前回の昭和音楽大学の時にも演奏していますが、今回改めて編曲し直したこともあり、もちろん、学生の皆さんとプロの皆さんという確固たる違いもあり、前回よりも良くなったのではないかと思います。と同時に、前回の経験からうすうす感づいていた私のオーケストラアレンジの弱点的なものが、より明確に見えてきた気がします。

それはなんですか。まずは、やはり楽器それぞれの奏法を含めた特性をきちっと勉強しなければならない、ということ。スラー・スタッカート・テヌートなど、弦楽器の細かい奏法も全体の半分もかけてなかったような気がしますし、前々日のリハーサルでは、その確認・調整に多くの時間を費やしていただきました。レコーディングの時は、おおまかに書いておけば、あとは現場で口頭やジェスチャーで伝えて、フレーズ毎に理解してもらう、で済んでましたし、昭和音大のときは、各楽器の担当の先生方が、そのあたりをうまいこと調整してくれてました。



また、ホルン・トロンボーン・チューバなどの金管楽器やハープなど、自分で演奏したこともない、過去にレコーディングで演奏してもらったこともあまりない楽器を、効果的に生かす編曲にはなっていなかったでしょう。弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器という異性質の楽器群同士が“交わって”こそ初めて生まれる響き、それこそが“交響楽”であるとしたら、今回の私の編曲が交響楽としてどうであったかは、コンサート後半のベートーベンの『運命』の演奏を聴けば、音楽的な知識や経験がない方でも一聴瞭然であったことでしょう。

終演後、指揮の広上淳一先生に、そのようなことをお話したら、「なになに、KANさんは素晴らしいよ! そんなもん経験するしかないんだから、もっともっとやりましょうよ。いやぁ、楽しいと思うよ〜。あとはね、やってる人に直接聞く、ね。オレなんか、楽器できねぇから、棒振ってるだけだからさ。がっはっはっはっ」と、ちょっと誇張はしてますが、そのようなことを言っていただきました。ありがたいです。



そうです、そうなのよ。芸能生活もそろそろ26年になろうとする私ですが、オーケストラの編曲者としては、やっと駆け出したばかりのぷるぷるの初心者なわけです。そんなぷるぷるの初心者である私の編曲で、プロのオーケストラが演奏してくれるという貴重な機会であったこと、私の経験値をひとつ増やしたということが、なによりありがたく素晴らしいことなのです。

実際、リハーサル時に、オーボエのお嬢さんやハープのお嬢さん、ティンパニーの青年やトロンボーンのお兄さんにも、いろいろと教えていただき、すごく初歩的であろうことを初めて知ったりもしました。

やぁ、しかし、広上先生は真に素晴らしい方でした。これまでの人生、“男は身長”だと言い切ってきた私ですが、私よりも充分小柄な広上先生の指揮、その統率力を目の当たりにして、“男は身長”という考え方は、もしかしたらそうではないのかも、と少し思ったりもしました。

翌日、大阪で観せていただいた秦基博くんのライブは、それはまたたいへんに素晴らしく、いやぁ、やっぱ、男は身長だよなぁ、とも思ったのも事実ですが。

ともあれ、このとても重要な経験に御協力いただいた皆さまに感謝します。



50を越えて人生も明らかに後半である私の、これからの夢のひとつである“トリンドルちゃんとのデート”、じゃなくて、いや、それも夢であることは確かなんですが、もうひとつの夢である“オーケストラ・コント”の実現に向けて、今後も経験値をひとつひとつ増やして行きたいと思いますので、どなたかその機会をくださいね。

っつったってそうそうない機会でしょうから、次のそれを有効なものにするためには、やっぱ、クラシックに限らず、“交響もの”をもっともっといろいろ聴く、ってことでしょうかね。はい、そう思います。

でもなぁ〜、きゃりちゃんばっかり聴いちゃうんだよなぁ。
だって、かわいいんだもん。真っっっっっ白だし。

はぁい、やっぱり何を書いても全く信用されない感じがぴしぴしと伝わってきましたので、今週はこのへんでオヒラキとさせていただきます。

ってゆうか、なにより、自分の曲ですよ。わかってますよ、わかってますって。

というわけで、来週末は久しぶりにゴルフなんかやりますので、天気が良くなることを強く希望しています。

2013/04/12



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