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Friday Column

No.260

『“ルッぴっぱ”を振りかぶって その2』

レンキューベリマッチ、東京はとても良い天気の暖かい日が続きましたが、皆さまはどのようなレンキューでしたでしょうか。私は、【ARABAKI】終了後は、去年の夏以来のゆったりした日々を送りました。とは言え意外とまじめな私は、こんな日々だからこそ弾き語り個人練習を怠ってはいけないのだと思い立ち、思いっきり歌えるグランドピアノのスタジオに行きました。というわけで、自慢の高級北欧車で家を出て、過去にも複数回停めたことのあるコインパーキングに入ったんですが、なんか知んないけど枠からズレちゃってですね。フラップの機械のところに乗り上げちゃったよなぁ、という感覚があったと思ったら、そこから後ろに行かなくなっちゃってですね。なんだろうと思って、前進して入れ直そうと思ったんですが、前にも進まなくなっちゃってですね。なんかイヤな感じだよなぁと思って車を降りてかがんで見てみたら、後輪のサスペンションみたいな部分がコインパーキングのフラップの機械の上に乗り上げちゃったカタチになって、後輪が軽〜く浮いて空回りです。はりゃりゃりゃりゃぁ。まいったなや、と思ってギアをニュートラルにした状態で、車を前からうりゃぁぁ!っと押してみたりもしてみたんですが、47歳51kgの私がこんなデカイ車押して動かせるはずもなく、まわりに誰も歩いてなく、そんなこと知らんもんねぇみたいな感じでフラップはギーッと無表情に上昇しました。で、スタジオ予約時間になったもんですから、保険会社のロードサービスを待ってるのもなんだし、駐車場もガラガラだし、まぁこの隣は停めにくいだろうけど、だいじょぶでしょう、ということでそのままスタジオに入って個人練習を1時間。

で、スタジオから再び駐車場に戻り、保険会社のロードサービスに電話して状況を説明しようとしたら、女性オペレータオはなんかしんないけど「落ち着いてください」と繰り返します。えぇ、すっかり落ち着いてますし、どころか凹みまくってるんですけど、とにかく事故ではなく、なにも壊してないし、ケガもしてないし、車も壊れてないしとゆっくり説明して、結局35分後にレッカーサービスが到着しますってことで、ぼぉ〜っと待ちました。もう夕方ですが、今日は天気も良いし暖かいし、何もせず何も考えず30分を過ごすと、レッカーサービスさんがやって来て、ジャッキで車体を上げて後輪の下に板を2枚しいて、あっさり車は出ました。ありがとうございました。はぁぁ、それにしてもダサダサ、まるでダメ男です。まぁ、いいですか。


何もせず何も考えず30分を過ごす

はい、そんなこととは何ら関係なく、先週に引き続き、4月25日に終了した【芸能生活23周年記念逆特別 BAND LIVE TOUR 2010 ルックスだけでひっぱって】の内容を書けるとこまで振りかぶりたいと思います。先週同様、演奏曲表を御覧いただきながらお読みください。 【演奏曲表はコチラ】

『世界でいちばん好きな人』の後はしゃべりタイムです。基本的にステージと客席の間には見えない壁を作ってきた私ですが、今年からはaikoさん直伝の“男子女子”をキッカケに、お客さまとぶりぶりコミュニケーションをとる方向性を強く打ち出しました。「そういうのヤなんだよなぁ」と感じる方もいらっしゃるとは思いますが、そういう方々には、次ツアーからは、ダイレクト・コミュニケーションをやんわりと拒否するなんらかの意思表示方法を考えておかなければ、と思います。つまりダイレクトなコミュニケーションをするかしないかをお客さまが選択できるスタイルです。考えときます。


『牛乳のんでギュー』

で、たしか01年以来9年ぶりの『めずらしい人生』、そして『牛乳のんでギュー』。【弾き語りばったり】のシリーズでは、比較的多く選曲してきましたが、バンドのライブでは10年以上ぶりではないかと思われます。そしてこの曲はキーボード・矢代さんとギターのセンパイ(中野さん)ソロ演奏へと続き、そして公式には15年ぶりに“恵比寿・スレプリー”の登場へとつながります。なぜ今“恵比寿”なのかというと、この極めてスタンダードなロックンロールショウのスタイルは、思えばちゃんと映像作品に残っていなかったということもありながら、また、高校時代は3コードのロックンロールばかりをやっていた私は、そのへんの連中なんかよりはよっぽどロケンロールなのだ、ということを改めて提示しておきたかったという気持ちも無きにしもアラブ首長国連邦。“恵比寿・スレプリー”による『Rock’n ‘ Roll 牛乳のんでギュー』は、基本的には95年に演奏したものと同じですが、今回はドラム・清水さんの提案でチェイサー部分を追加しました。自身で名乗る時は「新宿・代々木・原宿・渋谷」と山手線内回りからの「恵比寿」ですが、今回追加したチェイサー部分では、ベース・西嶋さんが「五反田・目黒・恵比寿スレプリー!」と外回りからコールしました。このような西嶋さんのべースを弾きながらにしてじぇんじぇん違うことやったり言ったりする技は改めてスゴイですよ。「どこに出しても恥ずかしくないね」と清水さんも言ってました。そのあたりも含めて、後に発売になるLIVE DVDをお楽しみいただければと思います。ちなみに“恵比寿・スレプリー”の衣装自体は95年のものですが、スタイリストの藤井さんにより、白いスカーフが長めになったり、両腕にシャラシャラがついたりと、バージョンアップされています。


恵比寿・スレプリー

薔薇を客席に投げた恵比寿がカッコヨク退場すると、アコースティック演奏に移ります。ここで「1分50秒の休憩」のアナウンスが入ります。これは単にいろんなもんを埋める目的です。ちょっとしたアナウンスでセッティング替えと着替えの3分くらいは埋まりますから。ちなみにアナウンスを読んでくれたのは、アルバム付属の【カンチガイもハナハダしい私のレコーディング・ドキュメント】の密着撮影、また今回のLIVE DVDのオフステージ撮影をしてくれた嶋野蘭さん。リハーサルでは、aikoさんの『えりあし』の仮歌もやってくれました。

さて、アコースティックのコーナーでは、2001年以来の『ドラ・ドラ・ドライブ大作戦』。01年に『ドラドラ〜』のアコースティック・アレンジをいろいろ考えている中で、Eaglesの『Hotel California』のメロディに『ドラ・ドラ・ドライブ大作戦』の歌詞をのせるという、今考えても、なんでそんなこと思いついちゃったのかわかりませんが、どうあれかなり納得度の高い“アレンジメント”であったにもかかわらず、01年のライブではなんとなく中途半端なカタチでしか演らなかったことに悔いが残っていたもんですから、今回フルサイズで演奏しました。つまり全曲『ドラ・ドラ・ドライブ大作戦』は次なる『Drive California』をやりたいがための選曲だったのだと断言してしまいます。そんな『Drive California』、私以上の世代の洋楽ファンにはかなり高い評価を得られたのではないかと思いますが、そうでないヤングな皆さまにはどう聴こえたんでしょうか。


『Drive California』

そして、この編成では初めての『day bay day』、キーはオリジナルより半音下げて「A」で演奏しました。レコーディング時のキー設定がたかかったんだ、と後で気づいたからです。去年とほぼ同じパターンでの“フレットレス・プチ・コント”を織り交ぜていながら、そのフレットレスベースは敢えて弾かずに、西嶋さんはエレキベースに持ち替えて演奏します。これ実は、フレットレスのアップライトベースを使ってリハーサルを繰り返していましたが、どうも曲後半でグイグイ行きにくいということになり、エレキベースでやってみたらやっぱそのほうがよかったから、というあくまで音楽的な根拠からそうしました。それでも“フレットレス・コント”はなぜかやるところは、私のバンドの“らしさ”のひとつではないかと思いますが、どうなんでしょうか。

さ、この後、後半のブロックでなんとも素晴らしいシークレット・ゲスト・アーティストの皆さんが、それぞれのスタイルで登場します。ここからは長い話になりますんで、来週に持ち越させていただきます。

2010/05/07



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