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Friday Column

No.184

『LIVE 弾き語りばったり#7 〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録』

行ってきました、観てきました11月18日、勝手に我が師Billy Joel大先生様の東京ドーム公演。いやぁ素晴らしい。2年前の東京公演はあたま3曲半を聞き逃すという大失態をやらかしてしまいましたので、今回はぶりぶり早めに行ってちゃんと開演前に席に着けました。もうなんつたって、生演奏を聴けるだけで私は充分ですから。はい、ありがとうございました。ちなみに今回はMilcoの菅原龍平くんと一緒に観ました。

さて、発売になりました、自身初のライブアルバム【LIVE 弾き語りばったり#7 〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録】。もうすでに手にしてお聴きいただいていますでしょうか。ところでまずどうでしょう、このタイトル、略せるもんなら略してみろ系のロングタイトルなんですが、いや、もちろんいろいろ考えたんですよ。最終の最後まで候補として残っていたのは【世界でいちばんリグレッツ】。しかし、わかりにくい。というか、このCD、全公演を収録して全会場からの全曲を演奏曲順どおりに収録するというところがひとつの重要なナニであるわけですから、その辺をわかりやすく表現するには、といろいろ考えたあげくこのロングタイトルに落ち着いたわけです。そういう意味では、過去の私の作品タイトルの中でも最もヒネリのないプレーンなタイトルであると言えるでしょう。

タイトル以外にもいろんな企画は考えまして、例えば、しゃべりもパートごとに全会場からチョイスして収録して、コンサート全編を流れを止めずにお楽しみいただく、なんてアイディアもあるにはあったんですが、うぅぅん、そうするとしゃべりのウェイト大きすぎて、バランス的にじぇんじぇん音楽的ではないライブアルバムになってしまうんじゃないか、しかも何十分もしゃべるだけしゃべったはいいが、聴けば聴くほど全く内容がない、なんも社会の役に立たんトークであることがバレバレバレンタインじゃないかということになり、それはまったくそのとおりだということでアッサリやめました。で、結果こういうカタチのこういうタイトルのこういうライブアルバムになったわけです。

各会場からの選曲は、演奏曲目15曲×全17公演=255曲、これを2回まわし、計510曲を根気よく聴いて選びました。具体的にはタテに曲目・ヨコに公演という表を作って、そこに1曲1曲減点方式で成績表をつけていくんですが、しかし、いやぁ、なんせ弾き語りですからねぇ。私自身はどの公演も必ず素晴らしい演奏でなければならないという生ゴミではなく意気込みで、フィジカル面・メンタル面ともにコンディションに細心の注意を払いながら臨んだわけですが、こうして並べて聴き比べてみると、明らかに調子の良い日とそうでない日ってのがあるもんなんですね。そりゃ、しょうがないですよ人間なんですから、悪く思わないでくださいよ。なので、選曲がむずかしくてですね。もちろん全公演録音して、全会場から全曲収録ってのは私が考えたことです。しかし、奥深くまで考えてなかったわけではないんですが、ちょっとアサハカ唯なところがあったのもいなめなめなめなめなめませんで、なにがどのようにアサハカ唯のなめなめなのかといいますと、17公演全部録るってことは、各曲17テイク録音できるってことですから、それだけ録りゃぁ弾き語りとはいえまぁそこそこだいじょぶなライブアルバムになるでしょう、と思っていたんですが、これがまず大きなアサハカ唯だったわけで、それはどの会場からどの曲を選ぶかという作業を進めるうちに宝田明かになってきます。

例えば、「お、この日は良いテイクが並びましたねぇ」という日があったとしても、全会場から全曲収録と決めた以上は、その公演からは1曲しか選べないってことは、それ以外の良い演奏はすべてボツになるわけです。逆の例を挙げると、例えば、思いのほか調子が良いとは言いがたい日があって、「この日からはもうこの曲くらいしかないでしょう」ってことになると、その曲は必ずその会場から選ばなければならない、ということは、他の会場でその曲の良いテイクがいくらあったとしても、それらはボツってことです。こっちのこの曲を選べばあの曲の選びどころがないし、あっちの曲選べばこの日はどうすんだよ、うぇぇぇ、これは難しい、どうやってどう選べばいいものか。全体のヤリクリ上、いくつの良いテイクを捨てて、敢えてまぁまぁなテイクを選ばなければならない曲が複数でてきたりもして、いやしかし、Mr.Childrenさんの『抱きしめたい』はできるだけ良い演奏をピックアップしなければ礼儀に反するし、ってことはやっぱあの曲はちょっと我慢してこの公演からにするか、みたいな、“やりくりパズル”の繰り返しになるわけです。

というわけで、結果的に“ベストテイクを厳選収録しました!”的なアリガチなキャッチコピーは決してつくわけもない、いい意味でアヴェレイジ・テイクが並んだ、ある意味・逆に・ある反面、考え方によっては“リアル”なライブ盤に仕上がりました。いい意味でですよ。そんな感じの弾き語りですから正々堂々無添加無修正、それが九州男児というものです。

マイクはピアノに2本、歌に1本、ステージ前の両翼・ステージ奥の両翼各1本、客席の両翼、会場によっては天井吊りで2〜3本の、計10本くらいで録音しています。ピアノは各会場、そこにあるやつを弾きますが、録音機材やマイクは録音技師の鶴田浩人さんがワゴン車に積んで各地をヒタ走りましたから、一人のエンジニアによる同一マイクの同一セッティングで録音されていますので、ヘッドフォンで真剣にお聴きいただくと各会場のピアノの音色やホール・アンビエンスの違いなどもお楽しみいただけます。

ジャケットおよびブックレットの写真は、13会場中、写真を撮るべき最も美しいホールはここしかないでしょうということで、札幌コンサートホールあんたもKitara小ホールで大川直人さんにより撮影され、最も足が長く見える写真をジャケットに使用しました。

ってことでまぁなにしろ聴いてみてください。「もうとっくに聴いてます」というハイセンスな皆さまは、御意見御感想ダメだし含めてSTVラジオ『KANのロックボンソワ』のほうにメールを送っていただければ、大きなタイムラグもなくすべて読ませていただきます。

ところで11月20日はそんなSTVラジオを“1 Day Jack”ということで、朝から夜中まですべての生番組に出演させていただきました。どこからどう考えても本当にありがたいことです。この原稿はその出演の合間合間に書きすすめながら現在は20日の夜21:30。もうこのへんでそろそろお開きとさせていただきます。

もひとつところで、私のライブアルバムと同じ11月19日には尊敬すべき先輩ロックグループ“Stardust Revue”の皆さんのア・カペラ&コーラスカバーアルバム【ALWAYS】がリリースされました。これまたたいへんに素晴らしい作品ですので、そちらも是非お聴きください。11月22日(土)深夜24時からの『KANのロックボンソワ』ではStardust Revueの皆さんをゲストに迎えての【ALWAYS】特集ロングインタビューをお届けします。発売日直後なのに、敢えて先輩の新作を特集するという私はたいへんにデキタ後輩なのです。お楽しみに。

2008/11/21



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