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Friday Column

No.167

『【ばったり7】を振りかぶって』

はい、【弾き語りばったり #7 〜ウルトラタブン〜】全公演を無事終了しました。観に来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。これで5月からの大きな流れが一段落したってことで、スパッと短期国外逃亡といきたいところなんですが、「ツアーが終わったら」と引き延ばしにしていたやるべきことがいろいろたまってまして、とりあえずゴルフを軽く挟みはしますが東京で仕事してます。そんなこんなで夏真っ盛り・オレ真っ裸な最近ですが、困ったことに自慢の高級北欧車のエアコンの調子が悪くなって、暑いなか窓開けっ放しで走ってるんでなんだかヘルシーに汗かいてます。ま、そんなことはどうでもいいとして【ばったり7】の内容を振りかぶってみたいと思います。まずは演奏曲目から。右側は発表年/収録アルバムです。

01. 君を待つ97/TIGERSONGWRITER
02. 何の変哲もないLove Song05/何の変哲もないLove Songs
03. まゆみ93/TOKYOMAN
04. 永遠91/ゆっくり風呂につかりたい
05. 朝日橋94/弱い男の固い意志
06. プロポーズ91/ゆっくり風呂につかりたい
07. ALLENTOWN (Billy Joel)82/The Nylon Curtain
08. REGRETS89/Happy Title
09. 抱きしめたい (Mr. Children)92/Kind of Love
10. 世界でいちばん好きな人06/遥かなるまわり道の向こうで
11. Songwriter97/TIGERSONGWRITER
12. Day By Day92/TOKYOMAN
13. 50年後も99/KREMLINMAN
14. 今度君に会ったら96/MAN
15. 今年もこうして二人でクリスマスを祝う     99/Gleam & Squeeze

では、振りかぶります。安定した精神状態で1曲目を演奏するという考え方から、これまでの【ばったりシリーズ】と同様に私は開場時からすでにステージ上で練習をしてました。私としてはすこぶる理にかなったこの方法、過去に観ていただいているお客さまには予想どおりの光景だと思いますが、初めて観た方はやはりびっくりするでしょうね。予備知識なく初めて来てくださったお客さまが、タレントさん本人がステージでピアノを弾いているにも関わらず何ら関係なく雑談している客席を見渡す時、それは極めてシュールレアルなエクスペリエンスであることでしょう。とにかく私は緊張をほぐすためにこうして練習しているわけですから、なんら気にせず放っておいてもらったほうがありがたいのです。声をかけたくても敢えて放っておいてくださった皆さまに感謝します。

で、開演時間になりました。『君を待つ』『何の変哲もないLove Song』『まゆみ』と比較的経験値が高く、また演奏的に複雑でない3曲から入りました。

シリーズも回を重ねて第5弾ですから、そろそろ普通にピアノの弾き語りってのもつまんないんじゃないかという考え方から、今回はピアノの譜面台の左に高級ブック型コンピューターを設置し、ワードファイルで打った曲順表を表示してみましたが、意味はありません。だいたい全曲歌詞カードを曲順どおりに置いてますから、曲順表など必要ないのです。まぁ全編静かな【弾き語りばったり】ならではの静かなギャグです。

そのようなしゃべりを挟んで『永遠』。【ばったり】では今後も選曲から外すことは考えにくい曲ですが、このような演奏・歌唱に神経を使う楽曲が連続するのをなるべく避けるために、早めにやっておきました。

演奏後に、この曲が収録されているアルバムのニセタイトルを言ったまま放置するのは私の趣味のひとつで、各会場で毎回違うタイトルを言ってみました。基本的には「そんなアルバムあるんだったら絶対聴いてみてぇ」というコンセプトでニセタイトルを考えますが、今シリーズでは『しゃがんだままでI Love You』『鮮魚売場でつかまえて』『風紀委員はロシア人』『大きな声出すわよ』あたりがなかなか良かったのではと思っています。

続いて『朝日橋』。人前で初めて演奏する曲です、たぶん。ややクラシカルなピアノフレーズに歌メロがほぼユニゾンで貼り付く楽曲は他にあまりなく、音楽作品としてはなかなかおもしろいとジフしていますが、うぅぅん、歌詞がちょっと惜しかったかな、という感じはいなめなめなめなめませんが、前半のプチ・クッションとしてはよかったのではないかと思います。

ここでこれも恒例化している、開場時に皆さまに書いていただいた質問状を読んで答える時間。もともとは演奏曲数が極端に少なかった【ばったり1】の時に、どうにかして時間を潰す目的で始めたものですが、私のライブは各会場ともほぼ同じしゃべりをすることもあって、この質問状の時間が唯一真のフリートークゾーンであることから継続しています。その場その場で読んで答えるもんですから、私のセンスが問われるところでもあります。その日によって結構おもしろく広がったり、ただただダラ〜ッとしたりと結果は様々ですが、まぁおもしろくなったらラッキー程度で考えていますので、お客さまもそのくらいのスタンスで臨んでいただけると気が楽です。

そして『プロポーズ』。今回演奏しようかどうか迷っていた曲ですが、5月末の【ラッキーラクーンナイト2】でTRICERATOPSがカバーしてくれたことで気を良くして選曲しました。演奏後のトークで、没にした歌詞の“ネタ”をやりました。ネタの内容的はまぁまぁおもしろかったんじゃないかと思いますが、活字にするとそれほどおもしろいと思えないのでキャッツアイします。


札幌ではベーゼンドルファーを弾いた (撮影:大川直人)

【ばったりシリーズ】では自分で勝手に恒例のビリー・ジョエルさんのカバー曲、今回は82年のアルバム『The Nylon Curtain』のオープニングナンバー『ALLENTOWN』を演奏しました。82年、そんな『ALLENTOWN』を聴いて衝撃をうけた当時大学生の私が、『ALLENTOWN』を目指して作って89年に発表した『REGRETS』を続けて演奏、バンドでは数年置きに選曲していますが、弾き語りでは初です。

そしてMr. Childrenの92年の名曲『抱きしめたい』。5月の【ラッキーラクーンナイト2】で“パイロットとスチュワーデス”として私が歌唱したもので、たいへんに素晴らしい曲なのでこのシリーズでも、と選曲しました。去年の【ばったり5】での『僕らの音』同様に、ツアー後半ではかなり自分の歌になってきたのではないかと思います。

後半はしゃべるともういい加減ダラダラしすぎてしまうことを【ばったり3】までに経験しているので、口を慎み『世界でいちばん好きな人』『Songwriter』『Day By Day』『50年後も』の4曲を連続演奏。『Songwriter』は相変わらず演奏難度が高く、今回も最もたいへんな楽曲でした。曲自体を演奏するのも10年以上ぶりで弾き語りでは初披露の『Day By Day』は過去にも選曲しようと自主練習を繰り返していましたがどうもしっくり来ず、今回試しにキーを半音下げてみたら、ピアノ・歌唱ともに俄然やりやすくなったのでやっと選曲しました。で、『今度君に会ったら』。『Day By Day』からのスティービー・ワンダー式ピアノバラード3連発のトドメとして、イントロ・間奏部分にスティービー・ワンダーの『Lately』風のフレーズを挿入しました。この曲で一旦シメます。

“2段階でのお別れ”は通常、中央でお辞儀をした後、一旦袖にハケ、あっという間に戻ってくるんですが、札幌の【Kitara 小ホール】でステージの裏通路を走れば短時間で反対側から登場できることを発見し、下手にハケて裏通路をダッシュし数秒後に上手から何食わぬ顔で登場するという“イリュージョン”を披露。思いつきのわりにはかなり評価が高かったので、以降“イリュージョン対応”の会場ではやることにしました。

最終曲は『今年もこうして二人でクリスマスを祝う』。クリスマスソングってのはクリスマスが近い時期にたまたまライブがないと演奏機会がないというこれまでの理不尽な思いを打破し、「もうすぐクリスマスですね」と言い張ってを演奏しました。とまぁ、そんな全15曲でした。

衣裳はいつもお願いしてる藤井淳子さんに「細身で無難なやつ」と言って揃えてもらいました。

それにしても弾き語りってのはホントたいへんっすよ。全編座りっぱなしですから、体力的にはなんてこたぁありません、汗をかくのは椅子に接しているお尻の部分だけです。しかし精神的にはもうグッタリ、でもってお尻だけジットリ、というわけです。よかったら皆さんも一度やってみてください。


一度やってみぃって、マジで (自己撮影)

そして今回は、全会場から1曲ずつ選曲して演奏全曲を収録する弾き語りライブアルバム製作のために、全公演全曲を録音しました。それもあって、弾き語りでどうなるかわかんないけどとりあえずやってみよう的な、いわゆる“チャレンジ楽曲”はやりませんでした。だってそうでしょう、全公演17回録音したけど、うまくいったの1回もありませんよじゃあまりシャレにならんですから。

しかし全公演録音ってのは自分にとってよかったです。毎回、録音したものを聴いてチェックしますが、ツアー前半は「あぁ、これもダメ、あぁ、あれもダメ」の繰り返しです。なので“基本ノーミス”で演奏しなけでばいけないわけで、その緊張感はこれまでとは比にならないものでした。録音のために全公演をともに旅したのはエンジニアの鶴田浩人さん。基本孤独な【ばったりシリーズ】に於いて、音のことや演奏のことを話し合える人とツアーをまわるというのは精神的にかなり助かりました。全17公演から各会場1曲ずつ全15曲を選んで演奏順に並べる弾き語りライブCD、発売日・タイトルなどは未定ですが、決まり次第当サイトでお知らせしますのでお楽しみに。写真は札幌のKitara小ホールで大川直人さんに撮っていただきましたが、ライブCDのジャケットおよびブックレット用にこれからじっくり選びますので、今回はスーパー出し惜しみしますことをご理解ください。

7月19日の東京最終公演翌日は、朝の新幹線でつま恋へ向かい【ap bank fes ’08】に出演しました。楽しかったですよぉ。これに関しては来週のこのページでいろいろ書いてみたいと思います。そちらもお楽しみに。

というわけで【弾き語りばったり #7 〜ウルトラタブン〜】、改めてありがとうございました。次回は来年【弾き語りばったり #11】です。そろそろ素数展開してきた意味合いがいい具合に滲み出てきます。その前にバンドのツアーもやりますからよろしくお願いします。

2008/07/25



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