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Friday Column

No.094

『スティービー・ワンダーさんと私』

ちょっと前の話になりますが2月18日(日)、【さいたまスーパーアリーナ】にスティービー・ワンダーさんのコンサート観にいったもんですから、今回はそのことについていろいろ書きたいと思います。

いきなり話をぐ〜っとさかあがりますと、私が初めてスティービー・ワンダーさんを見たのはたぶん小学生の時、夕食後いつものように2階の部屋でいやいやピアノの練習をしていた時、めずらしいことに母親が、下におりてきてテレビを見なさいというのでおりてった時、たぶんNHKだと思いますがテレビに映ってたのがスティービー・ワンダーでした。黄色い服を着て頭がモジャモジャで派手なサングラスをかけていたのを覚えていますが曲は覚えてません。そんな私がスティービー・ワンダーさんの音楽に目覚めたのはそれから10数年後の84年、大学2回目の3年生でバンドをばりばりやっていた時代、TDKのテレビCMで流れた「make me feel like paradise〜〜」という歌のフレーズに反応したのが初めてだったんですが曲名がわからず(*1)、当時アルバイトしていたディスコ“玉椿”でDJの曽根さんに「スティービー・ワンダーだと思うんですけど」とたずねたところ「これじゃない?」とかけてくれた『Do I Do』を聴いて「うぅん、これじゃないんだけど、これもスゲェ!うん、これだ、こっちでもいいや」みたいな感じでそのアルバム『Original Musiquarium』(ベスト盤)をレンタルしてカセットにダビングして聴きまくり開眼したのでした。翌85年の『In Square Circle』、87年の『Characters』とぶりぶり聴きまくり、それまでのザ・ビートルズ、ビリー・ジョエルに加えて、私の音楽の重要な3本目の柱が形成され、その後私が作る音楽の基礎となったのです。

『In Square Circle』に収録された『Overjoyed』に感動した勢いで作曲した『センチメンタル・アイズ』(*2)は私がスティービー・ワンダーさんに影響を受けて作った記念すべき第1曲目です。『Part-Time Lover』に似た曲で“パートタイム・レバー”ってのも作ろうとはしたんですが、こっちは未だ完成していませんし、今後も完成しないと思います。その後も『プロポーズ』『Day By Day』『今度君に会ったら』『月海』『50年後も』、新しいところでは『アイ・ラブ・ユー』などのミディアムスローナンバーの他、『Go Plane』『焼肉でもいきましょうよ』『Sunshine Of My Heart』『8 days A week』『Song Of Love』など、スティービー・ワンダーの音楽に強く影響を受けて作った楽曲は数多くありますし、歌詞が書けずに発表できずに寝かしいているものもまだ4曲あり、また今新たに作りはじめたものもあります。

コンサートは85年の代々木国立競技場が私にとっての初生スティービー・ワンダー。『Ribbon In The Sky』では“眠たくなるほど気持ちいい歌”を体験しました。88年の日本武道館はぐるぐる廻る円形ステージでした。89年、日本武道館での“ヤマハ音楽祭”にスティービー・ワンダーさんが出演した時、ユニセフ関連かなんかの曲ということで演奏した『Parents Of The World』を聴いて楽しくなっちゃって作ったのは『Sunshine Of My Heart』です。その後、オーケストラと一緒に演奏した95年の日本武道館、96年の武道館も行ったと思います。

私のほうのコンサートでは94年、弱くてちっちゃい【マイケル・弱小】ともに、【スティーヴ・椀田】が“にせゲスト”として登場し『焼肉でもいきましょうよ』を、翌95年には『Sunshine Of My Heart』を演奏。98年には衣裳が電飾付にリニューアルされた【メカ・スティーヴ・椀田】として登場、『Song Of Love』を書割りのゴスペル隊とともに大合唱しコンサートのフィナーレを飾りました。ここまでやりゃもう私がスティービー・ワンダーさんの影響を強く受けているということは充分伝わったでしょう。

さて話はやっと本題の2007年2月18日(日)、私としては11年ぶりの生スティービー・ワンダーさんです。開演時間は15時。去年11月のビリー・ジョエルさんの東京ドーム公演では、余裕をもって家を出たつもりだったんですが予想外の渋滞+駐車場状況を甘く見ていて頭3曲半を聴き逃すという大失策を犯してしまったこともあり、今回は早め早めにどんなに混んでても14時には着くだろうし、そこで駐車場がうまく見つからなくても1時間あればなんとかなるだろう、という時間に出発、埼玉県大宮の【さいたまスーパーアリーナ】をめざします。05年に出た最新アルバム『A Time To Love』を聴きながらスイスイ走り、どっこも混んでなくてありゃりゃり13時半には会場に着いちゃいました。まぁ、いいんですけど。仕方がないので最新アルバムをあたまからもうひと回り聴きながら大宮駅周辺をゆるゆる走ります。

前作『Conversation Peace』以来10年ぶりの新作アルバム『A Time To Love』は私の中での“Album of the Year 2005”、素晴らしいです。「So What The Fuss」「From The Bottom Of My Heart」はまぁ演るだろうとして、「Sweetest Somebody I Know」はやるかなぁやんないかなぁ、でもやってほしいなぁ、いや、やる、やるね、オレがスティービー・ワンダーだったらやるもん。「Shelter In The Rain」はどうだ、どうかなぁ、やんないかなぁ。でもいちばん聴きたいのは「Can’t Imagine Love Without You」なんだけど、やんないかなぁ、オレがスティービー・ワンダーだったらやるけどなぁ、とか、まぁそのような思いを巡らせなら時間をつぶし14時半、スーパーアリーナの地下駐車場に車を入れ、14:45には席に着きました。(*3)

去年11月、東京ドームでのビリー・ジョエル公演は発売翌日にインターネットの先行予約で購入したというのにアリーナの最後ブロック、これまでのコンサート鑑賞歴上で最遠席、なんともいえない“参加できない感”に包まれたこともあり、私の基本的精神には反するとわかっていながらも今回は、仕事関係の知り合いにお願いするいわゆる“業界どり”をしてしまいました。もちろんちゃんと料金は払ったんですけどね、いやぁ〜、いい席でした、笑っちゃうくらい。いい席なんですけど、別の意味でスゴイ席でね。なんだかもう、いかにも芸能界かIT業界か、とにかくギョ〜カイな感じのおじさんと、いかにもギロッポンの夜風の綺麗でかわいいオネェチャンみたいな組み合わせがまわりにぐぁんぐぁんいましてね。私のとなりの4人なんかは席に着くなり「さっちゃんと、えっちゃんで〜す、よろしく〜」みたいな感じでシャラシャラいいにおいがしててですね、と思えば私の前にもまったく同じようなパターンの組み合わせがやってきたりして、これらのお嬢さん方、いったいスティービー・ワンダーという存在やその楽曲をどの程度認識しているのだろうか・・、な〜んて湿っぽいことも考えかけたんですが、そんなこたぁどうだっていいんですよ、どういう流れかわかんないけどこんなイイ席で見ることになったんだから、それがキッカケでスティービー・ワンダーの音楽に演奏にお嬢さん方なりの感動をしてくれれば、それでいいんだもんね、ってゆうか、けっこう可愛いからいいんじゃないの、なんかわかんないけど。と納得してふと右を見ると、通路を挟んだ隣のブロックに黒いスーツを着た男が7〜8人やってきたとおもったら、テレビでも見たことのある政治家さんとその護衛っぽい人達。政治家さんが席に着くと、護衛風のみなさんはすーっといなくなりました。きっと青春時代をスティービーの曲とともに過ごした先生なのでしょう。ってゆうか、年齢的には私のちょっと上くらい、へたすりゃ同じくらいかもしれません。そういう意味では私も政治家になってもおかしくない年齢なんですもんね、年齢的にはですよ、人間性的にじゃなくて。まぁとにかく、なんかもうそんな感じのすっごいイイ席です。だって、ステージの一番奥にいるドラムの生音が聴こえるんですよ。ふと後ろを振り向くと1万何千人収容の大ホールなんですが、こっちはもう、ふつう〜にライブハウスで観てる感覚です。演奏者ひとりひとりの表情もがっつり見入りながら、いやぁ〜よかったです。

“よかったです”って、それだけかよって感じですが、このコンサートがどのようにどのくらいよかったのか、ということを書かなきゃならんのですが、いやぁ〜、自分の過去の出来事を羅列するのは思い出しさえすればいいとして、観てきたライブの感動を文字で表現っつうのは、ねぇ、難しいですねぇ〜。いやぁ〜困ったなぁ〜と思っていたら良いページをみつけました。私の最も尊敬するピアニストのひとり光田健一くんのカプリシアスダイアリーブログ『まいんちのけんいち』の2月19日に、私と同じ日に観に行ってたのでしょう、今回のスティービー・ワンダーさんの公演の感動が、なんとも音楽的に描写されています。「そうだそうだ、オレもそう思った」と読んでて思いました。さすがミュージシャンです。

というわけで最も肝心なところを思いっきり他人のブログにふる、それも無断で、という“新感覚の無責任行為”で今週はお開き。あとは光田くんのほうで、よろしく。私は練習してきます、『ばったり5』のね、それがこの時期いちばん重要ですからね。ほな、サイババ。

光田健一 Capricious Diary Blog 『まいんちのけんいち』 http://ameblo.jp/ken132da

2007/03/02

*1:この曲は『Love Light In Flight』だったということがあとでわかりました。
*2:06年の“弾語りばったり #3”で演奏
*3:結局、最新アルバムからの選曲はシングル曲『So What The Fuss』1曲のみでした。



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