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Friday Column

No.072

『スーススースイっと行こう!』

どうなんですかねぇ、ドラフト。いやぁね、あのハンカチ王子・斉藤佑樹くんが早稲田に進学を発表したのは、元祖ハンカチ王子の私としてもよしよし良かったと思ってたんですよ。だってこのままプロに入っちゃったらもう引き続きなんやかんやワーワーキャーキャーでマスコミのおもちゃにされてクタクタになって開幕を迎えるだけなんですから。それでもって一軍ベンチに入ってなきゃ今度は叩かれますからね、逆に。スポーツをスポーツとして楽しみたいスポーツファンにとっては大変に悲しい状況になるのが目に見えています。大学入っていろんな試合でいろんな経験を積んで更なる力をガッチリつけてプロ入りして、でもってサラッとハンカチで汗ぬぐいながら品よく投げる斉藤投手を観たいです。

で、ドラフトの話ですが、たまたま札幌にいたからでしょうか、駒大苫小牧の田中将大くんの交渉権を『楽天』が獲得、ってニュースがやたらさわがれてまして、田中くんがどこに入りたいのか私は知りませんし、北海動的には北海道の選手なので北海道の『日ハム』に入ってほしいんでしょうけど、もちろん当の田中くんは「どこの球団でも大好きな野球ができるのであれば・・」的なキッチリコメントをしてましたが、どうなんでしょう。実際問題、そろそろドラフト制度ってやめたほうがいいんじゃないんですかねぇ。だって、あれってもともといわゆる“巨人・大鵬・卵焼き”の時代に、選手の希望をすんなり聞いていると高卒・大卒・社会人全選手みんながみんな『巨人』に入りたいってことで、それをなんとか12球団平等に、と作られた制度なんでしょうけど、そんな巨人神話が事実上すでに崩壊済みの昨今にはまったく無意味な気がします。

だって、高校野球やってた高校3年生が、卒業したらプロの球団に入って野球をやる、これって普通に考えたら“就職”なんですよ。そこまでの人生でがんばって優秀な成績をおさめた選手がその道に就職したいと思っても、そう思っちゃった以上このドラフト制度により希望の就職はできないんです。早稲田実業の斉藤くんが慶応でも立教でもなく早稲田大学に進学するのは、それまでの流れとして自然なのでしょうが、駒大苫小牧の田中くんの就職希望先を聞いてもらえるチャンスがない、というのはなんとも下せない感じです。他の世界に置き換えて考えますと、例えば法政大学で経済学を学んだ中村君(仮称)という学生が卒業後『みずほ銀行』に就職したいと思っても、みずほ銀行の就職試験は受けさせてもらえず、『三井住友・三菱東京UFJ・りそな・北洋・横浜・常陽・スルガ・八千代・西日本シティ・トマト・宮崎太陽・セブン』など各行の人事部長が一同に介し、銀行就職希望者をクジ引きで順繰り順繰りに指名します。法政の中村君(仮称)は『みずほ』に入りたいし『みずほ』も成績優秀な法政の中村君(仮称)を新入社員として獲得したい。しかし中村君は『トマト銀行』に一位指名されました。インタビューに答える中村君は「自分の大好きなお金の仕事ができるのであれば、どこの銀行でも・・・」しかし表情は暗く・・・みたいな話ですよ。ね、変でしょう。みんなわかっちゃいるんでしょうけどね、むずかしいんでしょうね、調整が。

というわけで、今回はドラフト制度についてうわべだけ語ってしまいましたが、なぁ〜んも意味はありませんからね。文字数かせいでみただけでぇ〜っす。ここから先がじぇんじぇん関係なく今回の本題。・・・ってことでなっちゃいました44。今年は札幌で誕生日を迎えました。43歳になった去年の今頃のコラムにはなんて書いてたのかと見てみたら、「素数年なので“割り切れない”をテーマに1年を生きる」というようなことでした。そういう意味でこの1年はどうだったんでしょうか。まぁ、シングルもアルバムも出しましたし、アーティスト活動として表向きには極めて正常な状態に戻った感じですが、その内容的に割り切れたものだったか割り切れなかったはよくわからんですね。よくわからんということは割り切れなかったということでしょう。だから掲げたテーマ的には良い1年だったんだと思います。

果たして44歳です。“44”という数字だけ見りゃややロックっぽくていいんですが、発音すると「よんじゅうよん」ですからね、ぐったり疲れた響きであることはいなめなめなめなめません。この響きのまま1年を過ごすのはなんだかキツイ気がしますんで、なんとか意識を向上させるキッカケを“響きだけでも”と無理矢理さがすわけですが、どうでしょう。例えば英語なら「forty-four/フォーティフォー」、うん、少しは背筋が伸びそうな響きですが、なんだか当たり前すぎてオモシロミに欠けます。フランス語では「quarante-quatre」、その発音をあえて日本語で書き表すならば「キャほンキャット」が適当でしょうか、なんだかかなり雰囲気変わりまね。どこかアンニュイでステキなのはいいんですが、どうも“目的が見えない”そんな響きです。同じラテン語系でもイタリア語になると「quaranta-quattro/クワランタクワットロ」ですからね、いきなりガラッパチのヤケッパチのパパラッチ感が私の性に合いません。これが北京語だと「四十四/スーススー」、おっコレかも?ということで「四十四歳」にしてみると「スーススースイ」です。やっぱこれでしょう、これからの私の1年のテーマにするべき響きです「スーススースイ」。ね。というわけでここからの1年は“スイスイスーダラダッタースラスラスーススースイ”なイメージで行かせていただきたいと思います。超テキトーでありながら妙にスムーズで爽やかな感じが私の目指すところにピッタリンコどぇす。なんだか去年と全く同じ発想で書いてるような気がしてなりませんがそんなこと気にしなきゃ気がしてならないも気にならなくなるというわけです。ようは気をどう使い分けるか、つまりは気分の問題だと言うことです。何を書いてるのかわからなくなってきましたのでこのへんで。

札幌公演,観に来ていただいた皆さん、ありがとうございました。明日明後日は東京です。よろしくお願いしまスーススースイ。


いきなりスーススースイっとは行かない兆し

2006/09/29


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