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Friday Column

No.063

『ヘルシンケ』

じゃぁ、コレはなんですか?


いろんなところでいろんな人がいろんなことを考えていろんなもんを作るんだなぁ〜と思います。バスケットボールに対して“スリーオンスリー”があるように、サッカーに“フットサル”があるように、狭い面積で小人数用にルールを改正した縮小版競技がアイスホッケーにもあります。それが“フットサル”ならぬ“ホッケザル”。上の写真はその競技で使う攻守両用のラケットです。バルト3国最北国エストニアの首都タリンが発祥地で、冬の北海道でも90年代前半から普及しはじめ、去年の道の統計ではホッケザル人口はカーリング人口を上回ったそうです。

はい、すいません、ウソです。
“ホッケザル”と書いたあたりから「ふ、どうせまたいつものデマカセだ」という感じが書いてる自分自身にさえ伝わってきました。北海道の食べ物だとしてもまずそうです。もうひとつくらいもっともらしいデマカセをと思ったんですが、いいのが思いつきません。“クリオネの化石”ってのもあまりに無理がありすぎますし。

で、本当は何かというと、ご存知の方は見てすぐわかるとおりいわゆる“ハンドワイパー”です。私は日常コレを風呂場で使っています。シャワーを浴びたりお風呂に入ったりすると浴室の壁にたくさんの水滴がつきますね。キラキラ光ってとってもステキですね。しかしこのステキなスイテキが浴室のタイルのメジのカビの主原因なのです。メジがカビで黒〜くなっちゃったらたいへんに厄介です。このヤッカイなカビの主原因であるステキなスイテキをシャーッっと一掃するのがこのハンドワイパーなのです。私は入浴後シャワー後毎回スッポンポンのまま、このハンドワイパーで浴室の壁を上から下にシャーッ。横にずれながら上から下にシャーッ。段差になっているところはダンサブルに左から右にシャッシャーッ。水をすべて床面に落としたら、排水口にむかってシャッシャッシャーです。これで浴室はスッキリ、いや〜なカビの発生率を通常の6%以下に押さえます(イメージ)。最近は浴室自体が乾燥室になるスゴイ家もあるらしいですが、そんな設備があったとしてもこのスッポンポンのシャーシャー作業があれば、その後の電力消費量を激減させるのは言うまでもありません。

“オレはいろんな国に行ったことがあるんだぜ”でおなじみの私がこのハンドワイパーを浴室で使用するのを知ったのは、2004年春、フィンランド・ヘルシンキに行った時でした。中央駅近くのクムルス・カイサニエミ・ホテルの部屋にチェックインしたものの、思っていたより部屋が狭かったので「別の部屋を見せてください」とフロントに電話をして待ちました。ふと浴室見ると長い柄のついたワイパーがあり、清掃担当者が置き忘れていったのだろうと思っていましたが、数分後移った少し広めの部屋の浴室にも同じ柄付きのワイパーがありました。ってことは置き忘れていったのではない?ということは各部屋の浴室にこの柄付きワイパーがある?ってことは、各自これでシャーシャーッとおやんなさい、ってことか?と思い、早速シャワーを浴びてシャーシャーッと試してみたところ、これが妙に気持ちイイ。しかもなんだかとっても“良いことをした”ような気分にもなれる。これを機に2004年の帰国後すぐに探して買って、以来シャワーのあとにはスッポンポンでシャッシャッシャーです。

そこで今回この浴室内スッポンポンシャーシャー行為を伝播させるにあたり、このハンドワイパーに粋な呼称をつけようと考えたんですが、うぅ〜ん難しいんですね。“スッポンポンでシャーッ”なので『スポンシャー』ってのをまず考えたんですが、なんだか裏でお金が動いてそうでイメージ的に決してクリーンではありません。じゃぁ“風呂場のカビ菌にさよなら”という意味で『フロバイバイキン』ってのはどうでしょう・・ダメだ、かえって不衛生な感じだ、ってゆうか死語以下だ。じゃぁ、わかりやすさ追求型で『シャワーそのあとに』ってのも・・・・小林製薬っぽすぎる。うぅ〜んムヅカシイ。どうしても思いつかない場合は発祥地名をそのままつけるって方法もあります。英語で磁器のことを「china」と言い、漆器は「japan」。どちらも伝来元がそのまま呼称になっています。カボチャだってザビエルさんがカンボジアから持ってきたから「カボチャ」です。この発想でいくならばこのハンドワイパーは『ヘルシンキ』となるわけですが、しかしイマイチ商品名としてパチッとこないというかなんというか。こういう場合は語尾を変化させて商品名っぽくするという手法にでます。例えば『ヘルシンカ』・・・うぅ〜んどうも東欧出身のK-1ファイターっぽい不思議な威圧感を感じてしまいます。じゃぁ『ヘルシンク』・・・かなり苦しんでいる様子です。じゃぁ『ヘルシンケ』・・・ん?これか? いちおう確認の意味で『ヘルシンコ』・・・なんだかかわいそうな響きだ。・・ってことは消去法で『ヘルシンケ』。

というわけで冒頭の写真の器具の粋な呼称は『ヘルシンケ』ということにさせていただきます。まぁ名前はどうあれ、特にこれからの季節ホントおすすめですよ。ホームセンター的なところに行けば売ってると思います、是非探してみてください。うまく見つからない場合は店員さんに「ヘルシンケありますか?」とさもそのような商品が昔からあるかのようにたずねましょう。それがイヤならこの話はなかったということでバイバイキン。(おわりかよ)


ヘルシンキの街は清潔だ

2006/07/28


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